0話 深紅のクリスタル
その星には三大欲求などなくあるのは戦闘本能だけであった
子孫を残すどころか毎日当たり前の様に戦闘を繰り返す日々
そんな星は栄えるどころか衰退の一途をたどるほかなかった
ある日その星に突如として真っ赤なクリスタルが舞い落ちた
当たり一面は焦土と化した
誰かが言った
あれほどの力を持ったクリスタルを手に入れれば最強の力を手にする事ができると、、、
そんな誰が言ったかわからない言葉が原因なのかはたまたそもそものクリスタルの力が原因なのか
その星の者たちは一斉に殺し合いを始めた
それから3年程経ったころ遂に2人の者が最強の座をかけてクリスタルをかけて戦う事になった
元々睡眠欲のない戦闘狂達による殺し合いは熾烈を極めた
それから7日程経った頃ついに決着がついた
やっと終わった、、、
クリスタルに手をかけ
残りの力で生命探知をかける
そうかもう誰もいないのか、、、
誰も、、、
願わくば、、、、
ズボッ!
なっ!
確かにこの星にはもう俺だけの生命反応しかなかったはずなのに、、、
なぜ回復できない
なぜ動けない
なぜ何も感じない
何者だキサマーー
全てを遮断し
魔法どころか体も動けないようにした
痛みが無いのはこの狂った星のてっぺんになったあんたへのせめてもの敬意だ
そうか俺は負けたのか、、、
貴様は俺がこの星のてっぺんだと言うがこれよりは貴様がこの星のてっぺんなのだぞ
貴様はたった1人のこの世界で何を望むのだ?
いや俺はそんなのから最も遠い存在だ
じゃぁな世界最強さん
あぁ
バタンっ
、、、、、
俺は戦闘本能皆無の世界最弱者だ
俺にあったのは醜いまでの生存本能とある一定の条件下で相手の力の一部を奪えるこの世界で忌み嫌われる能力だけであった
ん?本当にそれだけか?
俺は、、、、
俺は生き残る為なら何でもしてきた
何でもだ!!
でもそれも今日までだ
世界最強さんが言っていたようにもう誰もいない世界
大切な者もいないこの世界
大切な人も誰もいないのか、、、
クリスタルの影響なのか意識が混濁してきたようだ
俺、、もう1人なのか?、、、、
たった1人の世界最弱者しかいないこの世界
終わりにしよう
元々狂った星だった
しかし破滅を一気に加速させたのはこのクリスタルだ
こんな物の為に、、、
パキッ!!
パキッパキッ!!!
パリンッ!!
全て終わった、、、、
グサっ!!
グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!
砕いたクリスタルが突き刺さる
何だこれ?
まだこの星に生存者が居たと言うことか?
グッグッグッ!
うっ!!!
刺さったクリスタルの破片がめり込んでくる
こんな瀕死の状態でもトドメを刺しに来ないと言うことはこれはクリスタルの特性か、、、
まぁこんな星に一切未練はないしどうせ生き残っても餓死するまでひたすら1人で苦しむくらいなら今ここで死んだ方がマシだよな
クソッタレな人生だった
今度はちょっとはマシな人生を送たいもんだ
クソッタレが〜!!!
「・・・・・」
!!!!!!!!




