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16day2

 船の中の探索は2度目であり、正直何か見つかるとも思えなかったが小振りのナイフ等を目処に探す。だがただ探すだけではさすがに暇なので雑談しながらだ。

「そう言えばこのシュミレーターに入るときのこと覚えてる」

「ええ」

「確か山のなかに施設があって」

「うん、みたことない施設だったよ」

「でそのなかに入ってたんだよね」

「うん」

「けどあの場所にこれだけの人数収容できないと思ったけど」

 思い返すが山のなかにこじんまりとした2階建ての建物があっただけなのだ。

「それにそんなに多くの人もいなかったような」

「私もあなたとあってない」

「たぶん一緒の場所のはずだよね」

「うん」

「まあいいか、で話を進めるけど、その施設に入って契約書書かされてすぐに医務室に案内された」

「私も同じ」

「で注射を打たれてそれ以降のはここ」

「私もあなたと同じ」

「菜々美もそうだったよ」

「あの注射、麻酔とかか何かだったんだろうな」

 記憶の通りならこの場にいる全員がにたような体験をしているはずだ。だからなんだと言うかもしれないが。

「まあ探そうか」

 後はもくもくと探し物をする。探し物といっても見つかるかわからない品ではあったが。

「パパこんなのがあったよ」

 そう言って銀色の塊を渡して来る。その塊にはバネが仕込まれておりスイッチもついている。そのスイッチを押すと、先端からナイフの刃が飛び出した。

「うおっ」

 少し驚いたが目的のものが手に入った。

「これでひげそれるけど、どこかに鏡は」

「はいあなた」

 紗枝が手鏡を渡して来る。

「まあナイフでやったことはないけど、なんとかなるだろう」

 そう言って鏡を見ながら、ひげにナイフを当て切り裂く。研がれていたのか簡単に切り裂ける。大雑把であるが適当に切り揃えておけば問題ないだろう。少し青ひげっぽくなってしまってたが。

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