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23day2

 ショットガンとスナイパーライフルを下に落とす。

「そうだ、それでいいさっさと登ってこい」

 これで残る武器はお腹の方にある拳銃が2丁とバールだけになる。すぐに登りきる。登りきった先には紗枝がいた。

「紗枝っ」

「井上っ」

 駆け寄りたいが駆け寄れそうにない。

「おっと感動の再会か、まぁどうでもいい両手をあげて、女のところに行け。早くしろ」

 後頭部に銃が押し付けられてるから仕方がない、言う通りに行動する。それしかないのだ。雨にうたれながらゆっくりと紗枝に近づいていく。

「そこでそのままひざまづけ、早くしろ」

 紗枝まで後5歩ほどのところでコンクリートにひざまづく。

「そうだ、それでいい」

「井上大丈夫なの」

「大丈夫、怪我はしてない」

 そうとしか答えられない。

「紗枝の方は」

 むしろ心配なのは紗枝の方だ。紗枝は後ろに手を回され、座らされていた。後ろに回された手はどこか縛られているのか動かせそうにない。だがそれ以外は怪我などはなさそうだったが、紗枝の口から聞きたくて尋ねた。

「私は大丈夫」

「はっはっはっはっはっ話し合いはそれだけか」

「井上にどうしてこんなことするのっ」

「ああ"っ、どうしてこんなことだと、俺はなこいつに全てを失わされたんだ、まっこいつだけじゃねぇけどな」

 そうしてそいつの独演会が始まる。

「そいつと俺は、今考えると吐き気しかしねぇが同じ会社の先輩と後輩の関係だった。まあ、後輩だけあって可愛がってたさ、そのときは金があったからな。だがなそいつは、俺をはめたかったのか、それともしょうもねぇ正義感によっていたのか知らねぇけど、俺の金の出所である裏金について告発しやがったんだ」

「それだけで、井上を」

「それだけ、それだけだと」

 そいつはどこかを叩いたのか、音がする。

「俺はな、いやあの裏金で利益を得ていたやつら全員はな、何も問題を起こさずやって来てたんだよ。なのにこいつがそれを問題立てやがった。そのせいで自殺にまで追い込まれたやつもいる、だから俺がそいつら全員のために殺してやらなくちゃならねぇんだよ、そいつの後輩みたいになはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」

 笑う、雨音にも負けないくらい、狂ったかのように笑う。だが急に出てきた後輩が気になった。

「後輩だって」

「ああ、なんだ知らないのかお前がな、相談していた後輩はお前を売ったんだよ」

 そこまで言われてやっと理解した、あの時の後輩の顔の意味を。

「まぁあいつもまとめて邪魔者を排除してやったと喜んでたからな、あいつも同罪で殺してやったよ。今はどこかの山のなかに埋まってんじゃねぇのはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」

 再度笑う。もう狂ってるとしか言いようがない。

「と言うわけで次はお前が死ぬばんなんだだよぅ、井上~」

 そう言ってそいつは銃を後頭部から離す。

「まっその前に」

 そして撃つ。紗枝に向けて。

「なっ」

「えっ」

 銃声がした後、紗枝の足から血が流れる。

「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」

「おい、大丈夫かよ」

 紗枝に駆け寄る。

「だ……だいじょうぶ…だよ」

 紗枝はそう言うものの声は弱々しかった。その声を聞いて僕は。

「まぁ安心しろ、2人とも殺してやるかよ」

「ふざけるなっ」

 紗枝を庇いながら、拳銃を抜き、振り返ってそいつと向き合った。

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