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第五章 薫風
動画をきっかけにまとめブログが記事を上げ、ニュースサイトまでもが「十年前の二次創作が再ブーム」と取り上げ始めた。
アニメの知名度はそこまで高くなかったが、小説が注目されたことで、逆に原作アニメも「再評価の流れ」に入っていった。
イラストSNSでは新しいファンアートが量産され、TikTokでは小説の名場面を切り抜いた動画が拡散される。
まるで忘れ去られた炎が、若い世代の風で再び燃え広がるようだった。
ノスタルジックでありながら、情熱的な感情が高ぶる。
そう、薫風を感じていた。




