前へ目次 次へ 5/12 第四章 ゆっくり解説と呼ばれる動画だった。タイトルは「あの伝説の二次創作を解説する」。 再生数はまだ数百程度。だがコメント欄は異様に熱い。「懐かしい!」「まだ残ってたのか」「初めて読むけどめちゃくちゃ面白い」。 次の日には拡散され、数千、数万再生に膨れ上がっていた。SNSで「#伝説の二次創作」というハッシュタグが立ち、古参ファンと新規ファンが入り混じって語り合っていた。 僕は震えた。未だに手が震えていて、自分の心臓が痛くなってきて、 ――また、始まろうとしている。