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誰にだって間違いがあるわ

 黒い猫耳少女と僕達は遭遇してしまった。

 どうやら僕達を待ち伏せ? するためにここにいるらしい。

 しかも一人で僕達の前に現れたようだ。


 彼女はにやりと笑い、黒い尻尾を揺らしながら、


「待っていたわ。そしてよくも私達を“騙して”くれたわね!」

「……何のことでしょう?」


 多分“宝玉”の事を言っているのだろうけれど、僕達がミミ達の知り合いかどうかを彼女が……伝えられているかどうかは分からないが、現状では僕達には分からない。

 とりあえず人違いという事で、引いてくれないかな? と僕は思ったのでそう告げると、


「あ、あれ? もしかして違ったり?」

「いえ、ですから、何がでしょうか」

「……誰にだって間違いがあるわ。失礼しましたぁあああ」


 そう言って黒い猫耳少女は、この場から去っていく。

 よほど恥ずかしかったのか砂煙を上げて走り去る。

 今更ながら罪悪感が少しある僕だけれどそこでサナが、


「あの子がシェル、かな?」

「少なくとも僕に手を振ったのはあの子だと思う」

「……今の会話で誤魔化されちゃうんだ」

「そうだね」

「結構単純というかちょろいというか……いいのかな?」

「でもそれだったら言葉で説明してこちら側に呼べないかな? すごく強いんだよね?」

「多分。やっぱり猫耳の子は魔力が強いしね。女神様と同じ猫耳だから」


 そう言ったサナの話を聞きながら、僕は、これくらい騙されやすいから、あちら側に引き入れられたのかなと思った。

 対話で引き込めればと思いつつ途中魔物に遭遇するもエリザ達が倒してしまい、特に何かをすることも無く僕達は街に戻ったのだった。


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