こうして別れた
こうして、お菓子を食べながらお茶をした僕達。
僕達が何者かも、兎耳のお姉さんに聞かれたりしたが、ミミが、
「アラタ様は恩人なんです。途中路銀が尽きてしまいお腹が減っていた所を、助けていただきました」
「……ミミ、里を出る時に結構なお金を渡したと聞いているわよ」
「魔物との戦闘やら途中、色々ありましてたりなくなってしまいあのようなことに」
「ミミは人がいいからまたどこかで人助けもしていたのね。でも今一番優先しないといけないのは“宝玉”なのでしょう」
「分かっています。……それを言うなら戸棚から出さないでください。何重にも結界を張って隠すように……」
「そうするとその異常を探知される場合があるのよね。ちょっと別件でそういう事があってね。だから一番人目のある場所に隠しておいたのよ」
どうやら何かがあってここの戸棚に“宝玉”を隠したらしい。
大胆というか盲点というか……でもここで気になるのは、
「ミミ、その宝玉について見せてもらってもいいかな?」
「……ここでではなく神殿の方で、でよろしいでしょうか。ここもいつ襲われるか分かりませんから」
「そうだね」
ミミに言われて神殿で僕はその“宝玉”を、よく見せてもらうことに。
それからすぐに、神殿の方にミミとフィス達は戻るのが決まる。
“宝玉”を手に入れた以上、やはりここにいるのは危険だと判断したようだった。
そして僕達は依頼がある。
他のもジャムを買いたいという思いもあったので、しばらくここで待つことになったのだった。




