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してやったり

 お菓子などの戸棚から、守っていた“宝玉”が出てきた。

 ミミにはそれがとても衝撃的であったらしい。

 しばらく広場に置かれた銅像のように動かなくなっていたが、あの兎の耳のお姉さんが、


「取り合えず、今日中に食べないといけない生菓子があるから、それとお茶を出しましょうか。ミミもとりあえず中に入ってもらえるかしら?」


 そう言うとようやくミミは動き出した。

 それにフィスとアルト、神殿のおじさんなどが習うように向かっていく。

 その後を僕達もついていくことに。


 やって来た広いテーブルとイスのある部屋にやってきて、好きな歌詞を持って行っていいと言われたので甘く煮たニンジンを挟んだショートケーキのようなものを僕は頂いた。

 ニンジンが果物のようにみずみずしくて柔らかくて、果物のように美味しい。

 果たしてニンジンは野菜なのか果物なのか……そう僕は思ったけれど、そういえばこの世界のニンジンは木になるので、果物なのかなと思った。

 そう僕が思っているとそこで兎の耳のお姉さんがミミび、


「それでこれからどうするの?」

「まずはこの“宝玉”を安全な場所に移動して、裏切ったかもしれない人物の事情えお調べようと思います」

「あら、仲間でそんな子が」

「アンとシェルです」

「シェルは面白半分ならわかるけれど、アンもなの? あの真面目で大人しい子」

「はい、理由はまだ分かりませんがこれから調べます」

「でも狐族の里はここから遠いでしょう?」

「それに関しては、あてがあります」


 そう答えるミミ。

 僕の転移能力の事だろう。

 それを聞いた兎族のお姉さんが、


「そうなの」

「はい、それで偽物の屋敷はどうなっていますか?」

「元々の置いてある場所は今度取り壊しが決まった空き家だから、多少暴れられたり家探しされても、何の問題がないのは良かったわ。“宝玉”も預けたしこのお店に押しかけられることもこれで無さそうね」

「そしてどこにあるか彼女達には分からない」

「そうね、ミミが持って移動するか」


 そう言って兎の耳のお姉さんとミミがしてやったりというように笑みを浮かべたのだった。


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