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宝箱と 恋の再契約

「孫娘が 好意を寄せる方が いるのですが、どうやら そのお方には 身に覚えのない 婚約者が おいででになるようなのです。

私としては、せひ この縁談を まとめたいのですが・・。

お力添えを 頂けないでしょうか?」




ものすごく、ものすごーく 嫌な 予感がする。

“身に覚えのない”

その言葉が 頭で ぐるぐるする。

だって、孫娘さんがいる国は、若様が いる国。

あの方 ああみえて 女子の皆さんから 人気があったから。


勇気を出して 尋ねてみる。


「その 思いを寄せる お方とは・・・・・」





「ブルーグラード侯の 御子息です」







凍りついた 場の雰囲気を ぶちこわすかのように、

ドカドカと 群青色の髪をした 若者が やってきて 叫ぶ。




「喜べ、アニーアン!兄上から 山のように 資材が 届いたぞ!

 おまけに この国が  独立したぞ!!

 兄上が お前との婚約解消を 宣言したんだ。

 これで お前とも おさらば・・・、ん?

 どうした そんな 深刻な 顔をして。

 腹でも くだしたのか?」






ーだから、ヘタレだっちゅうの。 

 兄ちゃん、空気読めよな。


 アニーちゃん、一度 国に帰りな!

 きちんと 自分の気持ちに けりつけるべきだ。

 ティーナにも 言われたはずだ。

 記憶を消しても、想いは 消えないと。





光の精霊のいうとおりだ。

若様の 記憶を アルテイナ様に 消してもらうとき いわれてた。

自分のことより 祖国のことを 優先した。

でも こんなに早く 向き合うことに なるなんて。




実は、

記憶を 消してもらってから たから箱のこと すっかり 忘れていた。

今 開けたら きっと。











エスファルダ国が 数十年ぶりに 復活したという知らせは 近隣の国々に いち早く つたわった。

挨拶に訪れた 各国の使者を出迎えたのは、

群青色の 髪をした 若者であった。

何でも 巫女姫不在のため、 しばらく代理を つとめているらしい。







彼女は 旅立ったのだ。


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