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第48話 医療・救急との接点

「薬を売っていただきたい、という話ではありません」


 王都医師ギルド理事長、アルベルト・シュタインは、最初にそう言った。


 彼が机へ置いたのは、王都店で二週間に記録した九件の問い合わせと、夜間診療所の所在地を描いた地図だった。


「包帯、消毒に使う物、体温を測る物。夜にそれらを求める人が、ここへ来ています」


「はい。でも私たちは、診断も処置もできません」


「昨夜も、血のついた袖で『何でもいいから売ってくれ』と飛び込んできた人がいました。私は……棚を見たんです。布ならある、水もある、だったら何かできるんじゃないかって」


 言いながら、奥歯がきゅっと噛み合った。


 何も渡さず診療所へつないだ判断は、今でも正しかったと思う。


 それでも、走り去る背中を見送った時の無力感は消えていない。


 助けたい。できるなら礼儀作法なんてかなぐり捨て、棚ごと担いで追いかけたい。


 ――でも、医療知識は気合と善意では生えない。残念! 都合のいい覚醒能力、私には未実装です!


「その線を守っておられるから、相談に来ました」


 アルベルトは地図の上へ指を置いた。


 王都には、夜間診療所が三か所ある。だが、青い灯りを目印にする決まりは広く知られておらず、使者をどこへ走らせればよいか迷う。診療所へ着くまでに必要な清潔な当て布や包帯も、夜には買いづらい。


「店を診療所にしたいのではありません。医療へつながるまでの、途切れた部分を埋めたいのです」


「商品を置けば、客は店員へ『これは何の病気か』『どの薬を使うか』と尋ねます」


「答えない訓練が必要です」


「助けを求めている人の目を見ながら、『それには答えられません』と言え、と?」


「はい。その代わり、『答えられる者を今すぐ呼びます』までを、一息で言える店にしていただきたい」


 ぐうの音も出ないほど、まっすぐな答えだった。


 助けたいのに、答えない。


 それは冷たく聞こえる。けれど、知識のない安心を渡す方が危険だ。


「もし、うちで買った物を間違って使い、悪化したら」


 私の口から出た声は、思ったより低かった。


 アルベルトは「大丈夫」と即答しなかった。


「事故をゼロにはできません。だから、置く物を絞り、誤用を記録し、危険が見えたら販売を止めます。責任を店だけへ預けるつもりもありません」


「怖いから何も置かない、では、昨夜と同じです。でも、役に立ちたいから何でも置く、では……もっと悪い」


「その通りです」


「ああもう。命が絡んだ瞬間、正解が針の穴みたいに細い!」


 思わず頭を抱えると、アルベルトの厳めしい眉がわずかに上がった。


「細い道を、誰でも迷わず通れるようにする。それが仕組みです」


「今の、ものすごく医師ギルド理事長っぽいです。悔しいけれど採用します」


「理事長ですので」


 真顔で返された。


 冗談が通じないのか、通じたうえなのか。判別不能。でも、それを診断するのも私の仕事ではない。


 店が命を救うのではない。


 店、夜警、診療所、現場にいる人が、一本の道をつなぐ。その道のどこを私たちが受け持てるか、そこから考えることになった。


◇◇◇


 翌日、医師ギルドの会議室で、最初の品目を検討した。


 担当するハンス医師は、机へ品を並べる。


 包帯、清潔な当て布、使い捨ての手袋、三角布、傷の表面を流すための封入水。夜間診療所の地図と、連絡用の小さな伝令札。


「痛み止めの薬草や、止血剤は入れないのですか?」


 エリックが尋ねた。


「入れません」


 ハンス医師は、迷いなく答えた。


「薬草には、体質や他の薬との組合せがあります。強い止血剤も、使う場所と量を誤れば危険です。一般販売の箱へ入れ、絵だけで安全に使える物ではありません」


「では、この箱だけでは治せない?」


「治療箱ではありません。汚れを増やさず、医療へ連絡し、到着までの時間を支えるための用品です」


「痛みで苦しんでいる人に、『薬は入っていません』と言ったら、怒られそうですね」


「怒られるでしょう」


 ハンス医師は、慰めるような嘘をつかなかった。


「『役立たず』とも言われるでしょう。それでも、体質も病歴も分からない人へ薬を選ばないでください。その場の怒りと、取り返しのつかない害を比べるのです」


「うわあ……店員の心に効く薬草も、一緒に入れてほしいですね」


「ありません」


「即答だ」


 エリックが肩を落とし、私は吹き出した。


 笑えるうちに笑っておこう。本番では、きっと笑う余裕なんてない。


 箱を赤一色にする案も出たが、火災用品と間違えやすい。外側を橙色、中の包帯袋を白、連絡札を青にした。封が切れていないこと、使用期限、濡れた場合の扱いも印で示す。


 説明書には、手順より前に「してはいけないこと」を置いた。


 頭を強く打った人を一人で歩かせない。意識のない人へ水や薬を飲ませない。深い傷へ異物を押し込まない。大量の出血、呼吸の異常、意識の変化があれば、品を選ぶ前に伝令札を使う。


「文字が読めない方には、絵で伝わりますか」


 セリーナが尋ねた。


 絵を作った本人には、意味が分かって当然だ。


 そこで、港の荷運び人、劇場の衣装係、読み書きを習い始めた少年、片手が使いづらい職人に、試作品を見てもらった。


 最初の絵では、伝令札を傷口へ当てるように見えた。


「青い札から線が出てるから、これで血を止めるのかと思った」


「えっ、これは伝令が走る道です!」


「走ってるようには見えねえな。棒立ちだ」


「ぐっ……堂々たる棒立ち……!」


 作り手側が、そろってスン……となった。


 荷運び人の指摘で、連絡する人と負傷者を別に描き直す。包帯の巻き方も、強く締め続ける絵をやめ、「専門家の指示を受ける」場面へ変えた。


 分かりやすさは、作った側が宣言するものではなかった。


◇◇◇


 店員研修は、包帯を上手に巻く練習ではなかった。


 最初に伝令札を鳴らす。場所、起きたこと、人数、意識と呼吸について、決められた順で確認する。答えが分からなければ、分からないと伝える。


 客から「何の病気か」と聞かれても推測しない。「この薬を飲めばよいか」と聞かれても選ばない。店で診断できないと説明し、診療所か薬師へつなぐ。


 名前、身分、怪我の事情を、販売記録へ必要以上に書かない。


「役に立たない人みたいに思われませんか」


 若い店員が不安そうに言った。


 私にも、その怖さが分かった。


 目の前で困っている人へ「分かりません」と言うのは、自分に価値がないと認めるように感じることがある。


「分からないことを隠して答える方が、相手を危険にします」


 アルベルトが言った。


「医師も、すべてを一人で判断しません。必要なら別の医師へつなぐ。役に立つとは、自分で全部することではないのです」


「でも、目の前で泣かれたら。『お願いだから何か教えて』と言われたら……僕、決めた言葉だけで突き放せる自信がありません」


 若い店員の指が、膝の上で震えていた。


「突き放すんじゃないわ。『治療は決められない。でも、決められる人へ必ずつなぐ』と伝えるの。怖ければ隣の店員を呼んで」


「リリアーナ様も、怖いんですか」


「怖いわよ! むしろ今、棚に箱を置く想像だけで胃がキリキリしてる! 王女の晩餐会より怖い!」


「それは……かなりですね」


「かなりよ。晩餐会ならスプーンを間違えても人は死なないもの」


 彼はようやく、ほんの少し笑った。


 模擬訓練では、エリックが「胸が痛い」という客役へ症状を細かく尋ねすぎ、ハンス医師に止められた。


「危険徴候を伝令所へ渡す定型質問まではよい。それ以上は診断へ近づきます」


「何か見落としそうで、聞きたくなりました」


「見つける役を呼ぶことが、あなたの役目です」


 セリーナは反対に、何も聞かず地図だけを渡してしまった。


「歩けない人かもしれない。自力で行かせる前に、連絡が必要です」


 二人とも間違えた。だからこそ、店頭へ出す前に練習した意味があった。


◇◇◇


 一週間後、四十箱だけで試験販売を始めた。


 応急用品の棚は会計台から見える場所に置く。ただし、食品と同じ棚には並べない。封印番号と期限を一日二回確認し、売れた箱の番号だけ記録する。


 初日は二箱売れた。


 一つは船荷の作業場へ備えるため。もう一つは、子どもがよく転ぶから家へ置きたいという客だった。


 エリックは「これがあれば安心です」とは言わなかった。


「使わずに期限を迎えた場合の交換条件はこちらです。緊急時は、まず青い連絡札をご確認ください」


 安心を売るのではなく、限界まで一緒に渡す。


 販売三日目の午前二時、扉が勢いよく開いた。


「工事場で人が落ちた! 頭を打って、血が出ている!」


 駆け込んできた男の袖にも血がついている。


 エリックの手が、応急用品の棚へ伸びた。


 一瞬だけ止まり、青い伝令札を取る。


 正しい。


 研修どおりだ。


 なのに私の胸の内では、焦りがガンガン扉を蹴っていた。


 早く! 何か渡して! 走って! 助けて!


 うるさい。分かってる。私だって今すぐそうしたい!


 けれど、焦りに店長の椅子を渡してはいけない。


「場所は?」


「東の石積み場、古い時計塔の裏だ!」


「負傷者は一人。高所から転落、頭部から出血。意識と呼吸は分かりますか」


「呼びかけには答えた。でも、立てない」


 エリックはそのまま夜間診療所へ伝え、セリーナが夜警詰所へ案内人と担架を求めた。


「この箱を持って戻ればいいか?」


「診療所からの返答を待ってください。こちらで治療方法は決められません」


「待てって、この血を見ても言うのか!」


 男が会計台をドンッと叩いた。


「仲間が死ぬかもしれないんだぞ! 箱があるなら寄越せ!」


 エリックの顔から血の気が引く。


 それでも、札を持つ手は離さなかった。


「だからこそです。僕が勝手に中身を選んで、あなたを余計に迷わせたくない。医師へはもうつながっています。返答が来たら、一秒でも早く渡します」


「もし遅かったら……!」


「その時は、僕も悔やみます。ずっとです。でも今は、悔やまないために決めた手順を守らせてください」


 声は震えていた。


 立派な英雄の声ではない。怖くて、怒鳴られて、それでも逃げずに告げる、一人の店員の声だった。


 数十秒が、ひどく長い。


 何かを手渡せば、助けた気持ちになれる。待つことは、何もしていないように見える。


 伝令札が青く光った。


 診療所の当直医から、担架隊を向かわせること、現場に清潔な当て布がなければ封印箱を持たせ、到着した夜警の救護訓練者が使うこと、と指示が届く。


 エリックは一箱を男へ渡し、販売ではなく緊急連携使用として番号を記録した。


「夜警が来るまで、負傷者を歩かせないでください。ほかは、この札の指示に従って」


 男は強くうなずき、店の外で待っていた夜警と走った。


 私は追わなかった。


 現場へ行っても、できることは増えない。店で連絡を受け続け、次の客の道を塞がないことが、今の役割だった。


◇◇◇


 翌日の夕方、工事場の監督が店へ来た。


「昨夜の者は、診療所で治療を受けています。家族から、連絡をつないでくれた店へ礼を伝えてほしいと」


 容体の詳しい説明も、傷の名前もない。私たちが知る必要のない情報だ。


「間に合ってよかったです」


 エリックは答えたが、「助けた」とは言わなかった。


 監督が帰った後、彼は会計台へ両手をついた。


「箱を渡して走らせた方が早いと思いました」


「私もよ」


「でも、頭を打ったと聞いた時、何をさせてはいけないか、僕には決められなかった」


「決められる人を呼べたわ」


「でも、怒鳴られた時、足がガクガクでした。『店員のくせに何もできないのか』って言われる気がして」


「店員だから、できることを間違えなかったのよ」


「……格好よく助けたかったです」


「私も。物語なら、ここで隠された治癒魔法がドーン! 怪我人がピカーッ! 全員拍手! でしょうね」


「現実は、連絡札がピカッとしただけでした」


「でも、そのピカッを切らさなかった。今日はそれを誇りましょう」


 エリックは鼻の奥をすすり、ようやく小さくうなずいた。


 アルベルトが後日の確認に訪れ、伝令時刻を照合した。


 入店から診療所への第一報まで一分四十秒。夜警到着まで七分。医療者到着まで十二分。


「この十二分を、店だけの手柄にしてはいけません」


 アルベルトは言った。


「場所を知らせた人、連絡した店員、道を開けた夜警、処置した医療者。一本でも切れれば、結果は違ったでしょう」


 「命を救った」という眩しい称号で、連携した人々を見えなくしてはいけない。


◇◇◇


 試験開始から一週間で、応急用品は十一箱使われた。


 家庭や職場の備蓄が六、軽い擦り傷などで購入されたものが三、診療所の指示下で緊急連携に使われたものが二。


 誤使用の報告は一件。


 期限表示を開封後の期限と誤解した客が、未開封の箱を捨てようとした。表示を「未開封期限」と書き直し、開封後は残品を点検してもらう案内を加える。


 夜間診療所の集計では、試験週の夜間事故死亡は三件。直前の同じ日数は五件だった。


 数字だけなら、四十パーセント減少だ。


「救急セットで、四十パーセントも命を救えたんですね」


 店員が息をのむ。


「そうは言えません」


 ピシャリ。


 祝いの紙吹雪を頭の中で盛大に投げかけていた私まで、背筋が伸びた。


 アルベルトが集計表を裏返した。


「件数が少なすぎます。事故自体の数、重さ、天候も違う。この週に三件だったという事実と、箱の効果は分けなければなりません」


「分かっています。分かっていますけど……五から三ですよ? 『やったー!』くらい、ちょっと言いたい気持ちはあります」


「気持ちは止めません。結論を止めています」


「そこを分けて叱れるの、ずるくないですか?」


「医療では、嬉しい結果ほど慎重に見ます。次の五件が七件になることもある」


 浮かれかけた心へ、冷たい水がザバンッとかかった。


 でも、不思議と腹は立たなかった。


 奇跡の箱、死者四割減、今すぐ一家に一箱!――そう煽れば、棚は一晩で空になる。


 そして売上と一緒に、信用を食いつぶす。


 翌朝の王都新聞には、それでも『夜間事故死、四十%減 応急用品店頭化の効果か』と大きく載った。


 記事本文には「因果は未確認」とあったが、見出しだけを読めば、箱が死を遠ざけたように見える。


 私は医師ギルドと共同で補足を出した。


 確認できたのは、十一箱の利用と、連絡時間の短縮事例、短期間の死亡件数だけ。今後は事故総数、重症度、誤使用、診療所到着までの時間を追う。効果が確かめられなければ、品目や販売方法を改める。


「せっかく良い記事なのに、勢いを削ぐんですか」


 記者に聞かれ、私は答えた。


「命に関する期待を、宣伝の数字へ変えたくありません」


「商人としては、ずいぶん損な言葉ですね」


「ええ。店主の中の私が『この見出し、強い!』って床を転げ回っています。でも、人の不安を煽って箱を売ったら、夜明けの星は私が一番嫌いな店になります」


 記者は一瞬きょとんとして、それから苦笑した。


「その言葉の方が、記事になりそうです」


「そこだけ大きくしないでくださいね!?」


 医師ギルドは、社会に必要な試験だという支持を表明した。ただし「必要不可欠な事業」と完成を宣言せず、三か月の共同検証とした。


◇◇◇


 その週、もう一通の感謝状が届いた。


 夜中に胸の痛みを訴えた家族のため、使用人が王都店の青い連絡札を使い、医師を呼べたという。


 箱の中身を胸へ使ったわけではない。店員は病名を聞かず、連絡先だけを案内した。名前も身分も、本人の許可がないため公表しない。


「新聞へ出せば、取り組みがもっと知られます」


 セリーナが言った後、自分で首を振った。


「いいえ。感謝されたことと、話を使ってよいことは別ですね」


 宮廷厨房にいた彼女は、王宮の出来事が噂として外へ漏れ、人の痛みが見世物になる怖さを知っていた。


「集計には一件とだけ残しましょう」


 私は感謝状を、公開資料ではなく施錠箱へ納めた。


 夕方には、宮内省のエドワード次官が訪れた。


「王室として、夜間救急連携の試行を支援したいと考えています」


「条件を伺えますか」


 以前の私なら、「条件はありません」という美しい答えを期待したかもしれない。


 エドワードは、報告書を差し出した。


「公金です。条件なしにはできません。支出記録、在庫監査、事故報告、三か月後の評価が必要です。ただし特定商会への独占権は認めず、患者や購入者の個人情報を広報へ使わないことも明記します」


「監査、報告、評価……うっ、書類の山が見える」


「過去の担当官への償いとして、締切を守りましょう」


「セリーナ、正論が痛い!」


「その条件なら、医師ギルドと一緒に検討します」


 他地域の医師ギルドからも問い合わせが二件届いているという。


 全国へ一度に広げる要請ではない。気候と診療体制の違う二つの町で、小規模試験を行い、共通して守る最低基準を作れないかという相談だった。


「受けましょう」


 私は答えてから、付け加えた。


「箱を送るだけではなく、現地の診療所と夜警が連絡手順を作れることを条件に。できない町では、始めません」


 一人でも多く救いたいという願いは、急ぐ理由にも、急ぎすぎない理由にもなる。


◇◇◇


 閉店後、橙色の応急用品箱を一つ、私は両手で持ち上げた。


 軽い。


 この箱だけで命を支えられると錯覚してしまうほど、軽かった。


「単なる商店では、なくなったのでしょうか」


 エリックが尋ねる。


「商店のままよ」


 私は箱を棚へ戻した。


「必要な物を、必要な時間に渡す。それから、店ではできないことを、できる人へつなぐ。商店だからできる役目だと思う」


 医療を担ったのではない。


 医療まで続く道に、夜でも見える標識を置いた。


 その価値が新聞や宮内省に注目されるほど、店の名前、物流、記録、連絡網には、金額で測られる事業価値も生まれていた。


 翌日の午後、セリーナが一枚の名刺を持ってきた。


「ヴェルナー商会長、ヴィクター・ヴェルナー様が面会を求めておられます」


 用件欄には、短くこう書かれていた。


 『夜明けの星全事業に関する買収提案』


 命を金額へ変えたくないと思った、その翌日。


 私たちの店そのものへ、値段をつける人物が現れた。


「昨日は救急連携。今日は買収」


 私は名刺を裏返し、もう一度表へ返した。


「明日は何が来るのかしら。魔王から大量注文?」


「冗談でも、呼び込まないでください」


 セリーナの返事が真剣すぎて、私は口を閉じた。


 振り幅が大きすぎる。


 だからこそ、驚いた勢いで答えず、同席者と質問項目を先に決めることにした。

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