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兎の恩返し1-2

マリウスが神父達が怪しい、と思い始めたきっかけは街へ出掛けた時、たまたま知り合った、猫族のお姉さんが【仲間の1人が引き取られた高位貴族】の令嬢と知り合いで、その人を通して『元気にしているか?』聞いたところ、『そんな子供は引き取られていない。』と言われたそうだ。



その『高位貴族の令嬢が知らないだけ』とか『嘘をついている』と言う事も考えられるけどな。



「だからそれを確かめる為に、神父とアイツらを見張っているんだよ。」



僕達兎族は耳が良い。

どんなに小さな声でも聴き逃さない!



そして、やはり僕達の考えは当たっていた。

ヤツらは【獣人専門の奴隷商】だった!

最悪な事に神父とシスターもその仲間。



シスターに懐いているフロプシーに、どう説明しよう?



とにかく皆んなを連れて逃げなきゃ!

最悪、フロプシーだけでも、逃がさないと……



結局、僕達はフロプシーを人質に取られ、周りの地域から拐われて来た他の獣人の子供達と一緒に隠れ家に連れて行かれた。



中には『就職先を紹介してやる。』と親を騙して連れて来られた子もいた。



僕やマリウス達、一部の連中は逃げようと思えば逃げられるかもしれない。



でも、僕にはフロプシーを置いて逃げる事なんて出来ない。



マリウスも仲間を置いて、逃げる事なんて無理だろう。



絶対絶命……



そう思った矢先、僕達が捕まっていた家の外で兎獣人にしか聞こえないような小さな声がした。



どうやら助けが来たようだ。



僕とマリウスは突入の邪魔にならないように、皆んなを窓際から移動させた。



すると間も無く、1階と僕達が捕まっている2階に同時に衛兵隊が突入し、()()()()は、あっという間に逮捕された。



この時僕達を助けてくれたのが、現在の雇主ズーラシアン王国の伯爵令嬢ミミミお嬢様、衛兵隊の黒兎隊長、そして救出作戦を考え衛兵隊を動かしてくれたケイト様だった。



今回、僕がケイト様救出作戦に参加させて貰ったのは、その時の恩返しの為だ。



僕には他の兎獣人にはない、特殊なスキルがある。

人型、獣人型(兎耳×尻尾)、完全獣化という3形態に変身出来るスキルだ。



特に今回は完全獣化が役に立った。

狭いトンネルを拡張し、簡易ナカムラ工法でケイト様の友人で臨時パーティーを組んだタークさんを銀行に入れる事が出来た。



さぁ、後ひと頑張りだ!



------------------


シリーズ⑩参照


マリウスが知り合った、猫獣人のお姉さんはミケルとは別の人物です。



後に3人はパーティーを組み、獣人最強パーティーとして世界に名を馳せる事になった。

それはまた別のお話し……


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