少年とこれから~真実のeploge~
俺が親父をぶっ飛ばしてから3ヶ月の月日が流れた。
あの日以来、俺はplasmaのことについて勉強し始めた。自分の持っている能力についての情報を深く知っていれば危険なことが事前に防げるのではないかと思ったからでだ。この魔法でみんなを傷つけるのではなく、みんなを守る…そんな魔法の使い道を今は探している途中だ。
また、plasmaを使えるようになったおかげで俺はクラスのみんなと平等になれたということもあり、よりクラスにとけ込めるようになったのだ。最初はみんなに「なんでいきなり魔法使えるようになったの?」などと質問攻めにされたが、さすがに親父を殴るときに開花したなんて言えるはずもなく、そこは適当にごまかした。それに、魔法が使えるようになった今でも、出席の時に名前を呼ばれるときは相変わらずみんなに爆笑されるのは変わっていないのだが、それはもう好例になっているので慣れたのだ。
それよりも、plasmaのおかげで魔法・超能力教育の授業で白木に一矢報いることができたのがうれしかった。授業中にごく微量のplasmaを白木の頭周辺に発生させて、髪を逆立たせてMっぱげをはっきりさせたりしてみんなで爆笑してやった。
夏恋にはまだ俺の思いは伝えられていないけど、いずれ俺の気持ちを伝えたいと思っている。難しいことかもしれないが、男なら当たって砕けるのもいいかなって思っている。でも、できれば思いが伝わってくれればいいなと心の中で祈っている。
それと親父のことなんだが、ぶっ飛ばしてから二か月後くらいに親父から一通の手紙が届いた。そこに書いていた内容は、俺が親父をぶっ飛ばした後、親父は太平洋の真ん中らへんまでぶっ飛ばされたらしい。そこで運よく太平洋を日本からアメリカまで横断していた客船に拾われて、今はなぜかブラジルにいるという。気が向いたら日本に帰るということで、手紙にはサンバの衣装を着て踊っている親父の写真が入っていた。なんというか本当に馬鹿げているが、生きてくれていて本当に良かった。
そういえば、俺がplasmaを使えるようになってから数日後、兄さんがどこからか手紙らしきものを持ってきて「これは、非常にお前とかかわりが深いことが書かれている。今お前に見せてやりたいのは、やまやまなんだけど、お前には読むのが早いものかもしれないからお前が高校を卒業してから見せてやるよ。」って感じのことを言われたのである。「もったいぶらないで今すぐ見せてくれればいいのに」と俺は思ったのだが、兄さんの言葉を信じて高校を卒業してから見ることにした。
俺はこれから、俺の魔法plasmaとともにこれからの人生を歩んでいくことになるだろう。
ショートケーキのことを考えながら…
私の子孫たちへ
私は魔法や超能力などを実際に、人間が使えるようになるための薬を開発した第一人者である。
たぶん、これを読んでいる子孫の時代には、魔法や超能力が生活の周りに取り巻いていることだろうと思う。だが、私の子孫の中に魔法や超能力が使えない人がいると思う。その子孫には私が深く謝らなければならない。君たちが魔法を使えないのには深い理由があるのだ。
それは、私が魔管を発達させる薬を完成させたすぐ後のことだった。私は「完成した薬を最初に私に投与してくれ」と薬を共に開発した科学者たちに言った。私は魔法や超能力を全人類の中で一番最初に使えるようになった、という功績が欲しかったのだ。科学者たちは「まだ試したことない薬を投与するのは危険ですからやめてください!!」と私に言ったのだった。確かに科学者たちの言うことはご尤もだったのが、私は「かまわず投与してくれ!!頼む」と科学者たちに頼んだのだ。すると、科学者たちは、私の誠意に答えてくれたのか了承してくれた。
私は自分たちで開発した薬を自分に投与した。すると、投与して数秒で私の頭の中に電流が走ったかのような衝撃をうけた。これで成功したのか…と私は思ったのだが、「これで魔法や超能力の類のものが使えるのか楽しみだ」と思った私は、薬を投与した後に実際魔法や超能力を使えるかどうか試す研究所に移動した。私は本当にこれで私の夢が叶うのだと心が踊っていた。そして、私はためしに拳に力を入れてみた。すると、私の拳の中に白く光るエネルギーの球みたいなものが生まれた。私はその球を宙に浮かせてみた。その後だった。その球が大きく膨らんでいき、研究所もろとも飲み込んで消滅したのだ。
私は絶句した。私が作った薬は不完全だったのだ。私は力を持ちすぎてしまった戦闘兵器と化してしまったのだ。
この事件後に薬は改良され必要以上の力を出せないようにしたが私は戦闘兵器のままだった。
そんな私にも妻ができ子供もその2年後に生まれた。だが、私の子供は生まれながらにしてPsychokinesis (サイコキネシス)を使えていたのだ。子供がなくたびに周りのものが飛び交ってこのままでは周りの人が危険にさらされると思った私は、半永久的に魔管の機能をSTOPさせる薬を私と私の子供に投与したのだ。この薬は近い将来に魔法や超能力を使った犯罪者が出てきた時のために開発した薬なのだが、この薬は遺伝的に残るもので、私の孫も一人魔法が使えないと嘆いていました。
私が未熟だったばっかりに私の子孫たちが苦しい思いをしているとおもうと私はとても胸が痛いです。
本当に申し訳ない。どんなに謝っても許されないと思う。でも、ひとつだけ覚えておいてほしい。
人はつながりさえあれば魔法や超能力はいらないものだということを…
2161年 10月14日 九頭龍 達郎
この作品を読んでいただきありがとうございました。
ところどころ変な表現や物語の構成があったと思います。それは私の実力不足なので本当に申し訳ございません。
それに、時間がなくて途中に中途半端な終わり方をしてしまったところも申し訳ありません。
最後に、全国の太郎さん、名前をネタに使ってしまい本当に申し訳ございませんでした。
もし良かったら、この作品について批評していただけるとうれしい限りです。