日常への帰還
5時間目も案の定自習だった
(人騒がせな人(天使)だぜ)
自分のことは棚にあげて
3人を罵っている
ちなみに、零は寝ていたが・・・
授業が終わり今日は6時間目がなく部活もなし
さっさと帰れと運がよく攻撃をまぬがれた教師が教室を回っている
部活がしたい奴からはブーイングがおこり
帰りたい奴はさっさと帰る準備に取り掛かる
(さて、どうするかな?帰って天使を問い詰めるか、いやでもさぼれたから感謝すべきか?そういや秋人さん達どうしたんだろ?)
窓の外を見て考えてると
「宮西君 一緒に帰ろ?」
聞き覚えのある声が聞こえる
しかし零には一緒に帰ろうという友達は思い浮かばない
(はて?)
振り返ると奈美が立っていた
「なんで?」
「えぇ!」
零からしてみれば当然の疑問だった
なぜ自分が嘉川と一緒に帰らなければいけないのか?
「どうしてお前と俺は帰るんだ?」
「嫌・・・?」
「嫌というか・・・お前地区どこ?」
「巳波だけど」
「俺月代だから正反対だな」
「いや、宮西君電車でしょ?」
「それが?」
「だから駅まで一緒に・・・」
「そんな距離ないぞ」
「でも・・・」
硬直している奈美をみて居ても立っても居られなくなったのか
「宮西~奈美をいじめるなよ」
「お前は・・・美夏だっけか?」
「そうよ、まだ覚えてないの?」
こいつは無理矢理俺の携帯を取って
アドレス入れて
変なメールを送ってきて
それで名前を覚えた
まだ正確ではないが
(そんな事より)
「俺がいつ嘉川の事いじめたんだ?」
「今 散々な事言ってたじゃない」
「だって一緒に帰る理由がないだろ」
「あんたたち付き合ったんでしょ?」
「あ~忘れてたな
そんな事もあったな いつだっけ」
「あんた本当にバカ?」
「いや美夏に言われたくないがな」
「そんな事よりもさっさと一緒に帰りなさい」
「俺が誰と帰ろうが勝手だろ」
「あの綺麗な人と帰るの?」
「死にたくないなら黙れ」
「・・・」
声色を低くする
零は感情を操作するのが得意だ
本当の感情を持ち合わせていないのだから
表面上だけの感情を操るのは難しくない
だからこうやって声で相手を制するのも
いとも簡単にやってのける
「じゃあまた来週な~」
いつもの声で声をかけて
話している間に済まれていた帰る準備をして教室を出て行った
昇降口を出て靴を履き替えていると後ろから
足音が迫ってくる
零は白銀の眼でわかっていたが
あえて無視して帰ることにした
「ねぇ・・・はぁはぁ宮西君一緒に帰ろ」
いうまでもなく嘉川だった
走ってきたらしく肩を上下させている
「たく、しょうがないな」
自販機で買ったジュースを投げてやる
「あっと、・・・?ありがとう」
「汗吹いとけよ」
「うん…」
「このクソ暑いのによく走ったな」
「美夏に追いかけろって言われて」
「そうか…」
それ以降特に会話が続かず
2人黙々と歩く
零は会話がなくても苦にはならないが
奈美はダメなようだ
何回も話しかけようとするが零の顔をみて辞めるの繰り返しだ
それを察していた零は
(そんなに俺の顔は話しかけにくいか)
変なところでショックを受けていた
駅に着くと
「俺、こっちだから」
「あ、うん またね」
「ほいよ」
ホームへ歩いていくと
「宮西君!」
振り返ると
「メールしていい?」
溜息を一つつくと
「勝手にしろよ」
電車に乗ってすぐ
「ピロリ~ン」
メールの着信音だ
み見てみると
「はや・・・」
早速奈美からのメールがきていた




