人間破壊天使の無責任な行動の後始末のオマケ
(よかった・・・)
零はあの綺麗な人とは付き合っていないといった
安心した
あの人が彼女ならば自分がかなうはずがないからだ
喜んで顔をあげた奈美には零の顔が
いつもと違ってひきっていることには気づかなかった
(これは・・・もしかしてチャンス!?)
ここには零と奈美の2人だけなのだ
これを見逃してはいけない
「あの・・・」
「ふん?」
「私と付き合ってください!」
シンプルになった
宮西君ならこれぐらいがちょうどいいと思った
「はぃ!?」
「私と付き合ってください!」
「はぃ!?」
いきなり告白された
しかもこの場面で
悠長に嘘が平気でつけるようになった時期を思い出してた時に告白だ
対応する暇がない
しかしさすが零と思わせる
(ドロシーが言ってた事はこいつか)
とのんびりとした現実逃避をしていた
「宮西君?」
奈美の声で現実に戻る
しかし零とて少しの現実逃避をしたところで
この状況が変わるでもなく
(美奈姉早く帰ってこい)
念じるも虚しく奈美に催促される
「いや俺、お前のことよく知らないし
名前だって今知ったぐらいだし」
「付き合ってからでいいから」
零自身奈美が別に嫌なのではない
ただ自分に付き合わせてしまうのが嫌なのだ
同時に自分の時間を失うのも嫌だ
「俺と付き合わない方がいいと思うよ」
少し声色を変えてみる
正直自分でもずるいとわかっていながら
「そ、それでも宮西君がいい」
静寂が場を包む
その時ドロシーから通信がきた
[面白い事になってるじゃない]
「お前知ってたな」
[私知らないなんて一回も言ってないわ]
「悪魔め」
[悪かったわね いいじゃない付き合いなさいよ]
「面倒くさい」
[大丈夫よ あなたに付き合ったからといって白銀の称号は見えないから
それに私も何もしないわ]
「やられたら困るわ!」
[大丈夫 その子は大丈夫よ]
「本当だな」
[もちろん 今度家に連れて来てね~]
「お前がいるのに連れて帰れるか!」
宮西君が黙って難しい顔をしている
「ねぇ?」
「ふん?」
「どうするの?」
「いいんじゃない?」
なぜ疑問系?
突っ込もうか考えていると
(へ?今なんて言った?いいって事?)
なにやらこっちまで思考回路がおかしくなってしまったらしい
「今なんて?」
「ふん?いいんじゃないって」
聞く方も聞く方なら
答える方も答える方だ
両方とも上の空で答えている
今奈美は戻ったが
「え!?いいの?」
「うん・・・えっ?」
どうやら宮西君も正気に戻ったらしい
ポカンとしていたがそこは攻めされてもらう
「宮西君アドレス教えて?」
「ん?&&&&&だけど」
「私のはこれね」
「あ、どうも」
なんかぼんやりしているうちにいつのまにかアドレスを教えてしまったらしい
(電光石火だな)
またまた間抜けな事を考えていると
そこに竹島先生が帰ってきた
「零~そろそろ次の時間はじまるよ~
さっさと出てけ~
あ~奈美ちゃん目覚めたの?
なんだか元気そうね~
はい零は出て行った」
(そうか5時間目という作戦があったかしまった)
そんな事を考えてるうちに保健室を追い出された
ちょっと体調崩し気味なので連載期間空くかもしれません
2日に1回ペースを目指します
そういえばなんだか話が変な方向に流れ気味ですが
今後ともよろしくお願いします