アイサツマワリ
筆者が過去に本当に見た夢の話。
「お前は後3日で死ぬ」
そうナニカに告げられた。3日で死ぬ?
酷く元気である肉体に異常なまでに健全な精神状態。どこを取っても死ぬ要素はないのに直感的に3日で死ぬと理解して、受け入れた。死因は不明だが、「ああ、ワタシはこの世を去るのだ」と確信があった。受け入れてはいたが、数日後に死ぬという実感は存在せず、とても不思議な感覚だった。
「死」というワタシの物語の結末に対し、ワタシの中に負の感情は存在せず、また、周りのヒトガタもワタシが死ぬことについて悲しむことはなく、その事実を受け止め、受け入れ、ただ別れを惜しむように、さもそれが当然の事であるが如く振る舞う。ワタシにとって、それは心地よくく、好ましい対応である。
そうそう、私の夢という別世界における中でのワタシ以外のニンゲンは顔が酷く曖昧で、顔面に永劫靄が掛かっているようなのだ。
曖昧な顔面のヒトガタへ、
「私はそろそろ死ぬ」と言い、旅に出るなり、我が家の近くのゲームセンターへ行く道中忘れ物に気付き取りに戻るなり、いと有意義な時間が行われた。
死んでしまうワタシは慌てる様子もなく、ただ過ごしている今を心から楽しんでいた。
夢から覚め、夢であると理解し、普段通り現実世界で物語を刻んだ次の日も、同じ夢を見た。
当時の私は何処か壊れていたのかもしれない。
そういえば当時、Twitterにて女子高生二人が「せーの」の掛け声の下、マンションから飛び降りるかなりショッキングな動画が出回っていた。
表層心理上では特に何も感じない。特に我が身に支障なし、いたって健全也。そう思っていたのだが、深層心理上では何処か精神的損傷、及び不具合が生じていたのかもしれない。
同じ夢を見た日の明け方、目が覚めて数分もの間、夢と現実とが混濁し、曖昧な状態に陥った。
私は死なないよな?
その後ワタシが夢の世界でも、現実世界でも、露と消えることはなく、その夢の世界のみが幕を閉じたのであった。




