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第38話 ナポリタンと女子会

 「来ちゃった!」来んな!


 「何で来たのかな?」


 仁王立ちで「優ちゃんの友達に挨拶したいだけよ! さぁ通しなさい!」


 「断る! それにメイドズに持たせた段ボールは何かな?」


 「男が小さい事気にしないの!」

 「女装させてくる人が言うセリフか!」

 「メイドズ捕えなさい!」


 その言葉からは早かった。段ボールを置き「優様失礼します」の言葉の後に羽交い絞めされた僕。一瞬スカートがなびいたと思った時には拘束されていた。


 「いくわよ」


 その言葉に続くメイド達。そのすぐ後には奥から悲鳴やらが聞こえた。もういいや。


 悲鳴の正体はわんこだった。母が抱きつき全身撫でまわされていた。完全に犬扱いされたわんこは・・・あれ? いいのか? 数分後には疲れ果てへなへなになっていた。

 お嬢と委員長は母が持ってきた段ボールに入っていた服をあてがいメイドズとこれからファッションショーらしい。

 残りの男どもはと言うとゲレンデは僕と一緒に料理中。

 メニューはナポリタンとクリームシチュー。ゲレンデは包丁を器用に使てジャガイモを抜いていく。ひと途切れもしないで皮を剥く技量、慣れているのがよくわかる。

 普通はと言うと「マジで覗きに行かないのかよ!それでも男か!俺一人だって行くぞ!」と残しミッション発動中。ほおっておこう。



 14名分のシチューが完成と思った時に帰ってくる一人の女。ロングヘアーでTシャツ、その上にサマーニット。下はストライプのロングスカート。少しダボつかせたのは男の骨格を隠すためかな?

 普通であるのだが女装させられてやんの。


 「新しい自分を見つけた」そう言いながら姿見の鏡の前でポーズをとる。

 触れないでおこう。


 よし! ナポリタン作り。流石に一度には作れないので二回に分けた。ナポリタンだけは伸びてても気にならないのが不思議である。大人数にはカレーかナポリタンだね。

 ポイントとしては徹底的に炒める事と、緑ピーマンは別で炒めてから最後に投入。これ大事。苦味がうつるからね。


 ノックをして和室に声をかけると、ふすまはすぐに開いた。


 ゴスロリわんこだと!? 点数をつけるとしたら満点だ!

 お嬢は純白のウエディングドレス。立派な花嫁さんである。

 委員長はスカートスーツ。THE仕事のできる女だ。


 「優ちゃんどうよ!」何いい仕事しました顔! いい仕事だよ!


 「夕飯食べていくだろ? 用意できたからここに持ってくる。メイドズ片づけよろしく」


 それでけ言って逃げようにキッチンへ。後ろから感想を求める声が聞こえたが食べながらでいいだろう。

 ゲレンデに手伝ってもらい大きな寸胴クリームシチューとフライパンナポリタンを2つ和室へ移動した。

 取り皿とスープを配りみんなでいただきます。


 「あの、このドレスだと・・・」そうだよね。純白相手にナポリタンはなかったね。


 「汚しても大丈夫よ。気にしないで食べなさい」うん、母はこういう人だった。


 「でも、私もこれじゃ」とわんこ。ゴスロリ姿が本当に似合う。


 「いいから、いいから。さぁ食べましょ!」



 着替えさせられた四人は渋々料理に手を付けた。


 「優様の手料理~」

 「心まで満たされる~」

 「いくらでも食べれそう」

 「次いつ食べれるかな・・・」

 「優ちゃんは料理ばっかりうまくなるわね」


 メイドズと母には好評のようでよかった。


 「やっぱり美味しい」わんこ

 「このナポリタン香ばしいわ」お嬢

 「兎月くん料理が趣味なの? 良い旦那さんになりそうね」委員長

 「私も料理覚えようかしら」普通

 「ピーマンがいいな」ゲレンデ


 ひとつ気持ち悪い声が聞こえたが無視して食べよう。

 結局一番服に注意して食べていたのは普通だった。明日から「女装仲間だろ!」とか声かけられないか心配になる。


 帰りは母がみんなを送ってくれるらしい。無駄に長い車はいっぱい乗れるものね。


side 母


 男子だけ先に送り届けて、これからプチ女子会である。


 「さてさて、誰が優君の彼女なのかしら?」少し意地悪だっただろうか? でも息子の事は知っておきたいのが母親よね!


 「え~と、彼女はいないと思います」


 あらちっこいのそれ本当!? 相変わらず手を出してないのか。中学の時もそうだったが息子があっちの趣味がないか心配になる。


 「じゃあ優ちゃんを好きな人はいる? さぁ挙手! 挙手!」これまた意地悪な質問だったかな?


 おずおずと手を上げたのはちっこいのと、ウエディングドレス着た子だった。


 「あらあなたは優ちゃんの事気にならないの?」


 「興味はありますが、その、まだわからない感じです」


 「じゃあ優ちゃんから付き合ってと言われたら?」


 「う~ん。どうだろう? 男らしさがもっと欲しいかな?」


 「他に好きな人でもいるの? 今日来た二人とか?」


 顔を真っ赤にしちゃってわかりやすい子。この子も抱きしめておけばよかった。


 「あの大きな子でしょ! 男らしいかったものね」


 コクコク頷いて可愛いわね! 移動中じゃなきゃ抱きしめるのに!


 「二人は優ちゃんのどこ好きになったの?」


 「私はきれいな顔とかじゃなくて、その、頭撫でてくれたのが嬉しくて・・・」あら可愛い!持ち帰っちゃダメかしら?


 「私は、その、兎月くんのファンクラブの会長をさせてもらって、一緒にいるのが楽しくて、そのあと匂いが・・・好きですわ」ちょっと変態みたいな意見だけど、まぁいいわ。それはメイドズも同じだし。


 「ふふふふ、楽しみね。この二人のどちらかにお義母さんと呼ばれるかもしれないのね。そうそう、今日着た服はプレゼントするわ。思い出にしてちょうだい」


 喜ぶ三人を送り仏壇の前で今日の事を優也ゆうやさんに報告した。


 息子のヘタレっぷりを何とかしないといけないわね!




 今書きあがったので20時にもう一本

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