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”建設”のスズキ

『てめえ家の一部分も造ることができるのか!!その出口、外と繋がっているのか!』

 

 モトムラは聞くだけで焦った声音だと分かる言葉が響いた。地面に出現した扉に手をかけたスズキはこちらに言葉を投げかける。


「俺は今からここを出て奴をたたく。モトムラに騙されたばかりのお前は誰も信用できないだろう、だからこそあえて言わせてもらう。お前も俺を少しでも信じてみようと思ったらついてこい」


 そう言うと扉を開けくぐっていきスズキはこの空間からいなくなった。これは二つの意味に感じた。単純にここから出る意味と仲間の勧誘としての意味。僕はモトムラに騙された、はたしてスズキも信じて大丈夫かとも一瞬思ったがもう状況が二転三転してるなかで考えるのも馬鹿馬鹿しく思った僕は扉を開けくぐった。

 扉の先は家の玄関だった。おそらくあの2階建て一軒家の玄関と繋がっていたのだろう。


「おっやっぱりついてきたか。待ってろ今ジャマなものをどける。解体(デモリッション)


 そういうと家が光の粒となっていきなくなり、辺り一面があの荒野になった。そこには鬼の形相のモトムラがいた。


「家畜風情がてめえらは黙って飼われていればいいんだよ!!だがなぁ俺にはお前らを捕まえたことで得られたみなぎる活力(ちから)が」


「甘いんだよ、お前は俺が造りだした家ににいた。考えなかったのか?お前の空間は口ぶりからして捕まえた人間のエネルギーを吸い出すことができるんだろう。だがお前は俺の原本(のうりょく)でできた家にいた。俺の支配する家にな。お前の造りだした空間にいた俺と俺の造りだした家にいたお前、相殺してプラマイゼロだ」


 その言葉を聞いてさらに顔が引きつるモトモラ。だが何かを思い出したかのようににこやかな顔になる。


「俺様はな、お前ら以外も一匹女を捕らえているんだよそいつから搾り取った力でてめえらを二度と逆らえないように調教してやる。女から法力の戦い方は聞いてるんだよ、原本を使わなくとも法力を身体に纏わせることで通常よりも高い攻撃力を生むってな!」


 そう言うと人間には不可能な速度で殴りかかってきた、僕に。


「まずは雑魚がりが鉄板だよな!!」


 殴りかかられて吹っ飛ばされる自分を想像して目をつぶる。しかし何も感じない。目を開けるとモトムラと僕の間に家がありまた光の粒となって消えていく。


「それから家を造るのが外れ能力といったな。俺はこの家を瞬時に造り出したり消したりすることができる、60トン近くの建物を瞬時にな。さて人間がこの重さの建物に急にぶつかったらどうなるでしょう?答えは自分の身体で確かめろ」


 そう言うと一瞬であの家が出現しモトムラめがけて植物が急速に育つように向かっていきぶつかった。モトムラは声を上げることもできず吹っ飛ばされた。ある程度吹っ飛ばされたモトムラはゆっくりとだが立ち上がった。


「舐めるなよ俺様には」


「法力は纏うことで攻撃だけでなく防御力もあげることができる。そしてこの纏わせる技術と原本を組み合わせることでさらなる相乗効果を生む。モトムラ、腹に法力を纏え、今からそこに拳をたたき込む、防御しないと死ぬぞ」


 モトムラの言葉を遮りスズキはそう言うと、モトムラが出した速度よりも速くモトムラに接近した。


身体家生成(マイホーム)


 モトムラの腹に思いっきり殴ると、スズキの拳からあの2階建て一軒家が生えモトムラの身体は先ほどよりも空高く舞い上がり地面に落ちていった。


「家の建築なら”建設”のスズキにおまかせってな」


 スズキはこちらにどや顔で決め台詞をいう。ウザいと思った僕だった。



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