初メテノ優シサ
(今の誰だ)
(俺の探していたやつだ)
(天人か)
(そうなるな)
(テレパシーか)
(そうなるな)
(でどうする)
(面倒なことになるから声の通りにしろ)
(わかった)
「死ぬのは怖いか」
「怖い...ですよ...この月下郷では残機があったら魔物だろうが妖怪だろうが生き返れるんです
それが...あなたが殺したのはすべて死んでるんですから」
「じゃあ切られるのは怖いか」
「怖いですよ...切られたら死ぬので。ですけど私も天狗族の下っ端なんです。
恐怖に勝たなくちゃいけないんです!」
「ならその目にたまった涙を消したらどうだ?攻撃するなら見にくいだけだろ」
「...え?」
「自覚なしか」
目の前の天狗は立派に泣いている
「...」
気づいたとたん泣き崩れた
「おい!下っ端とかどうなったんだ!...もういい殺す」
俺は機械神を具現化させて翼のようにする
これをすることによって俺の強さが上がる
「やめた...」
「え?」
「やめたって言ってるんだ」
今までのは演技だ。もともと殺す気なんてなかった
これが初めての優しさだった
これが初めてで最後になった
これを見ていたやつが余計なことをしなければこれからも優しくいられたかもしれないのに
━天狗の家
「新鮮な感じです」
「なぜだ」
「ここに人を入れることはなかったんで。まぁ今回は動けない私を条件付きで運ぶ
という契約ですし。それで条件って何ですか?」
「情報が欲しい。200年前の」
「200年!なぜそんなに昔のを?」
「そいつの友達なんだよ。初めてで最後の」
「その人を探しいていると?」
「そういうことだ」
短すぎてすみません