目覚め
俺は意識があいまいな時に声をかけられた
「生きていますか?大丈夫ですか?」
目覚めた時に聞こえた第一声が生きているかの確認とは
そこまで死にそうだったか?
「生きてるぞ」
「そうですか?おっと大丈夫ですか?」
ふらふらしてしまったが大丈夫だ
「大丈夫だ。それより人間じゃないようだな」
「はい...妖精ですよ」
「妖精...化け物か?」
「簡単に言うとそうですね」
失礼だったか?
「雪ちゃーん!」
「なに?氷ちゃん」
「遊んでたでしょ!こっち来てよ...誰この人」
「この人がここで倒れてたからちょっとね」
~氷ちゃん視点~
この人人間じゃない赤みがかった髪はともかく本来白目の場所が黒いなんて
私の天才的な推理だとこの人妖怪だ
~主人公視点~
「雪ちゃん多分この人人間じゃないよ!」
「そんな物騒なものしまって!氷ちゃん!」
こいつ多分氷の精霊だ。その力で作った氷の剣を構えている
うるさい。今頭がくらくらするって言ってんだよ
始末してしまえばいいか....どうやって...いやできる
「うるさいって言ってんだよ!」
「雪ちゃん...う..後ろ」
「え?」
死ね
俺は氷とか言うやつを一刀両断した
俺の中にねじ込まれた記憶を頼りにして虚空から武器を出した
まぁ今回は刀だったけどな
※記憶といっても攻撃の仕方以外は入っていない
(よくやったな。流石は記憶があるだけはある)
(誰だお前)
(黒い龍とでも名乗っとくよ。戦いを手伝ってやる。その代わり探し人を探すの
手伝え)
いまのところこいつに頼るしかないか
(わかったよ)
「とりあえず話し合いしましょう」
「わかった」
「氷ちゃん。残機まだあるでしょ?」
残機?
「あるよ!いや~びっくりしたよ」
「残機ってなんだ」
「月下郷じゃ残機があったら生き返るんだよ」
なるほど便利だな
「じゃあ何度も殺していいわけだ」
「ちょっとまって!怖い」
「もうちょっと手ごたえが欲しかったな」
「まぁ仕方ないんじゃない?死んだらすぐ消えて転生するわけだし」