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いつもの仲間と異世界道中!  作者: ミドリムシ
学園編
35/70

第三十三話 学園長が立会人

本当に申し訳ありません!

そうして直樹達と一条達の決闘が決定した。


クラス全員で校舎より東側にある第一訓練場にやって来た。訓練場は取り合えず広い感じの部屋だった。その訓練場内では今回の決闘に関係のある一条達と直樹達以外の生徒は訓練場の壁側により観戦しようとしていた。


「マリア先生がまだ来てないんだが…」


「多分後あと少ししたら来るんじゃない?」


直樹と良平がマリアのことを話していると誰かが訓練場にやって来る気配を直樹達は感じた。


「噂をすれば、か?いや、でもそれにしては人数が多いような…」


宮本が言うとその人物は入ってきた。


「おぉ~、これは前途有望な若者達だな。数名に限ってはもう既にわしよりも強いのではないかな?」


「ちょっと!学園長!早すぎますって!」


そこに現れたのは60歳くらいのお爺さんとマリアだった。お爺さんは学園長と言われていたのと入学式で見ていたのですんなりと受け入れれた。だがマリアに関しては口調が先程の乱暴な口調と違っていたので直樹達は驚いてしまった。


「口調がさっきと違うだろぉ…」


またしても直樹が小声で呟くと、手には何も持っていない筈なのにチョークが眉間に向かって飛んで来た。それを指2本で挟んで受け止めると、「チッ」と舌打ちが聞こえてきた。


「いやいやいや!2回ともチョークを何処から出してるんだよ!?そんで何で舌打ちした!?」


「乙女の秘密だ」


「何処に乙女がい…ってあぶねっ!チョーク投げんな!」


「おっと。手が滑ったようだ」


「滑りすぎだろ!」


直樹とマリアが言い合っていると良平達4人は納得したかのように頷いていた。


「あーさっき飛んでたのやっぱりチョークだったんだ。直樹も良く取れたね」


「チョークを投擲で綺麗に眉間に投げるなんて技術力ヤバイな」


「多分チョークは先生の右太股にある巻いてあるやつに刺さってるんじゃないか?」


「佐東は見えてたの?どういう動体視力してるんだよ…」


「フッ、勘だ!!」


「自信満々に言う台詞じゃねぇよ!?」


「な、なんでバレたんだ…」


「しかも当たっちゃってる!?」


まさかのマリアも含んでのボケに隣にいた学園長は少し驚きながらも話を戻そうとした。


「オッホン。改めて自己紹介をしよう。私はキリヤ学園学園長のソーリッソ=キリヤだ。以後よろしく頼むぞ。それでだが私は君達の決闘の立会人をさせて貰おうと思ってるのだがよろしいかな?」


「よろしいです。ただ質問いいですか?」


決闘に出るわけでは無いが良平が真っ先に答えた。そしてソワソワとしながら訊ねた。直樹達から見たら「自分が質問したかったのね」と考え至るが、あまり良平を知らない学園長や一条達は意外そうな目で良平を見た。


「…いいだろう」


「学園長はキリヤという姓がありますが一体どういうことですか?」


「それはだな、私は学園の創始者である勇者ケイゴ=キリヤの子孫だからだよ」


「ケイゴ=キリヤ?……あ、ああ!分かった!分かったよ!」


「どうした良平!?」


「俺わかちゃったよ!!これだよ!この本の著者!」


そう言って良平はあの『魔法大全』をアイテムボックスから取り出した。ちなみに『魔法大全』やまだ他に少しの書物があるが今のところ借りている状況であるので正直言ってくすねたと言って間違いじゃない。ただあの書庫には殆ど人が来なかったので問題ないだろうと直樹達は考えていた。


「ああ!確かにその本はそんな人が書いていた記憶があるわ!」


直樹がそれに賛同しつつ本を見るとそこには"ケイゴ=キリヤ"と書かれていた。


「!?それを何処で手に入れたんだ!?」


それを見てソーリッソは目を見開いて驚き、直樹達に詰め寄るように訊ねてきた。


「えーっと…ちょっと耳貸して下さい」


良平がそう言いソーリッソの耳に口を近付けコソコソっと教えた。するとソーリッソは「成る程、成る程」と呟きながら頷き直樹達に頭を下げた。


「その本を譲っては貰えないだろうか?いや、譲ってくれ!」


「あ、もういいよー。はい、これ」


直樹達も全て読み終わり後は早く手放したいと思っていたので渡りに舟だった。


「あ、ありがとう!しかしこれを持っていたと言うことは、君達のあの成績も納得したよ」


と言いながら朗らかに笑った。


そしてスッキリした表情で更に「ありがとう」と礼を言ってから訓練場を出ていこうとして、マリアに止められた。


「学園長、決闘の立会人をお願いします」


「あ、アハハハ。す、すまない。忘れていたよ」


「はい、ホントです。後30分も時間が無いのでテキパキとお願いします」


「う、承った。それではイチジョウ、ヤマガミ、ムラクモ、ヤナギムロ、カワウチ、サトウ前へ!」


そして一条達は…


「僕達って影が薄いよね…」


「輝!?何処を見てる!しかっりしろ!!」


「そんなに薄いか!!私達の影は!!」


「彩雲ちゃん気にしてるんだね…」


と呟きながら前に出て来た。そして直樹達はと言うと…


「ほい"鑑定"と。まずは一条からだな」


―――――――――――――――――――――――

名前 一条 輝 年齢 16 性別 男 

レベル:7

種族:人間 天職:勇者

体力:340

魔力:53

筋力:59

敏捷:43

耐久:68

魔攻:42

魔防:41

属性 炎 氷 光

スキル 鑑定剣術 体術 魔力操作 鉄壁 精霊魔法

エクストラスキル

称号『異世界人』

―――――――――――――――――――――――


「え、弱いな…鑑定Lv8じゃあスキルレベルとエクストラスキルが見えないから何とも言えないが、弱いな…」


そして佐東も一条を"鑑定"したらしく直樹と同じような感想を抱いたらしかった。


「どうする?他の人のも見とく?」


「俺は遠慮しておく」


「なんか俺一人でも良かった気がするな…」


「つまらん戦いになりそうだ」


と話合いながら前へ出た。すると学園長が口を開いた。


「それでは決闘の準備はよろしいか?」


「あれ?そう言えば武器とかってどうすんの?」


「あ」「あ」


「学園長?マリア先生?まさか、忘れてたとか…」


「いやいや!そんな事は無いぞ!勿論今からほらあそこにある奥の部屋にある訓練用武器を持ってきて貰うよう言おうとしたのだよ。な、なぁマリア君?」


「え、ええ。勿論です。ほら!他の奴も見ておきな!あそこにある奥の部屋が訓練用武器がおいてある場所だ。借りたらしっかり戻して置くようにな!どこの訓練場も似たようなものだから覚えておくように!」


「「「「「はい」」」」」


そうして決闘に参加する一条達と直樹達は武器を取りに行った。そんな中


「(思うんだが他の奴等、よく起きてたよな。俺達って結構余計なことばっかしてるからだるいと感じても良いかと思うんだが…。そう思わないか佐東)」


「(俺なら寝てる自信がある)」


「(だよなぁ~。俺もだ)」


こんな会話をしていた。直樹は勿論片手剣を手に取り、佐東は短剣を5本持っていた。1本は近接用で4本が投擲用とするようだった。


そして先程の位置に全員戻ってきてからもう一度学園長が言った。


「それでは決闘の準備はよろしいか?」


「はい」「あいよ」「うむ」「コクコク」


「いつでもどーぞ」「大丈夫だ」


「それでは始めぃ!」


「そんじゃまぁ行きますか」


「4割の力で終わらせる」


学園長の始まりの合図と供に直樹と佐東は前に駆け出した。そして直樹が右に、佐東は左に回り込み一条達に切り込んだ。


「ほらぁ。遅いぞ?」


直樹が一条に接近し、直樹的には剣をゆったりと振りながら耳元に囁きかけた。しかし一条はその剣速に付いていくのがやっとのようでぐぅ、くっなどの声しか聞こえなかった。


「うぉりゃぁぁぁ」


山上が横から声を出して殴りかかってきた。


「お前は武器を持ってないけどなんでだ?」


「俺は拳闘士だ!」


そう言って更に殴りかかってきた。それを直樹はのらりくらりと躱して懐に潜り込んだ。


「殴るには腰をもっと使わなきゃ」


直樹の右ボディブローが入った。それで山上は2m程吹っ飛び腹を押さえてもがいていたが起き上がる様子はなかった。それを見た一条は怒った表情で何かブツブツと唱えていた。


「精霊よわが望みを聞き届けたまえ!」


最後にそう言って室内から光が消えた。いや光が消えたのではなく直樹の視覚が消されたのだった。


「直樹君、決闘でも仲間がやられるのは許せないんだ!」


そう言って直樹を片手剣で攻撃してくるが直樹には当たらない。


「なぜだ!?なぜ当たらない!?」


「お前の殺気から読むことなんて簡単だよ」


そして一条の振るった剣に直樹は当たるギリギリで躱し、接近して首に剣を突きつけた。


「俺の勝ちだな」


「っ!参りました…」


「うし!こっちは片付いたけど佐東はっと…終わってるな」


「勝者、ナオキ、サトウ!これからイチジョウ君達はナオキ君達の条件に従うように」


「「「「はい。わかりました…」」」」


すると見ていた他の生徒が拍手をしてきた。直樹は照れながらもそれに応えたが佐東は何も反応をしなかった。というよりも怒っていた。


「どうした?」


「相手が弱すぎる…たった『ダークボール』を20個展開しただけだぞ?しかも速度も遅くしたのに…」


「どんぐらいの速さだ?」


「100キロ出てないくらいか?」


「十分速いわ!!」


とやりながら2人は良平達の元に戻った。そして直樹は宮本に視覚を治して貰うように頼み見えるようになってから話始めた。


「どうよ?」


「うむうむ。よくやってくれた。礼を言う」


「もっと感謝してくれてもいいんだぜ?」


「抜かせ。余裕だったくせして何を言っている」


「相手が戦闘初心者過ぎてヤバイんだが…あれでSクラスって他の人はどれだけなんだよって思うわ」


「いや、お前達が異常なだけだが…」


「「「「「え?それは無いって」」」」」


5人の反応が揃い、そんな直樹達を見てアルフィンは溜め息をつくのだった。


それからは教室に戻り帰りのホームルームをして解散となった。今日から学食が開放されるのでそこで昼食を取ってから寮に戻り、佐東が不満そうだったので寮の近くで戦闘を行いストレス発散の手伝いをした。


そのまま夜を迎え、夕食をアルフィンも混ぜた6人で食べてそれぞれの部屋に戻り、明日の授業の準備をしてからベッドに横になったであった。




次回の更新は1月24日の20:00頃です。


頃です。すみません。

折角時間を設定しているのに守れていません…

ですのでこれからの時間はあくまで目安と考えていただきたいです。

極力その時間にするので、申し訳ありませんがそれでお願いします。


訂正

佐東の台詞

「4割で終わらせる」

→「4割の力で終わらせる」

にしました。

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