第5話「力とは責任を背負うためにある②」
銃を捕食者に向ける。
──前は地形を把握した上での利用で勝てた。だがここは知らない都市なにがあるか分からない、とは言っても、ただ銃を撃つだけじゃ、あの装甲を傷つけられないならばどうするか……試さなければ死ぬな
風が吹き銃に青い光に収束するその光景に捕食者はみて首をかしげる
「オ前ハなにモノダッ!!」
──えっ言語能力を獲得しているということはLEVER3以上ってことか!?殺されかけたの思い出し焦り、引き金をひくあの時の恐怖で少し指の力が抜けかけるが、持ち直し力を入れなおす。
あの時みたいに集中しろ…集中…集…
息を整え、目に力を入れ光を銃先に集めきる。
───狙いを定めて放つ!!光が眩しくなり目を瞑る。
バァーーーーーーン
激しい音が鳴りひびく、目を開けると
捕食者はちょっとした傷すらついていなかった。
手を見ると血まみれになり骨が見え、銃は手から落ちその銃はひどく破裂していた。
───もしかして銃が暴発しちゃったのか!?い…痛てぇ、なんかあの時のような気持ち悪さが感じる。
その気持ち悪さが治ったと思ったら即座に腕が再生する。
再生する瞬間を捕食者は見て驚いた素振りをする。
「腕ガっ、ナオったのか、さてェはおマっオ前はキゅう血鬼なのか?あの」
よだれが垂れて、いまにも襲いにくるような殺気を捕食者は出す。
───またかよ、まずいこのままじゃ…死
「ガぁぁっーー!!!」
捕食者の怒号が激しく響く、死の恐怖で腰が抜ける。
「弱いクセに何やってんのてんだよーっ!!!!」
砂埃が舞う、そこには首が落とされた捕食者の姿、上を見ると戦闘服のような者を着ていて、ハンマーを持った勇ましそうな女が捕食者の上に乗ってあぐらをかいている。
周りを見渡した後、鋼に向かって近づくと彼女は「魔力の暴発を感じて来たんだけどもしかして、あんた魔術見習い?」と質問する。鋼は頷く、すると
────バチンッ!!
鋼のほっぺを勢いよく叩き壁へ吹っ飛ばす。「魔術見習いのくせに師匠の同伴もなしに捕食者に挑もうとすんなんて頭いかれてんじゃないか!?どっちもな」
たしかに正論だが…と鋼は思うが
「あの時、僕がいかなきゃ他の人が死んでいたかもしれないじゃないですか!!」と納得はできない。
「それで?」
「え…?」と鋼は動揺してしまう。
「そんな死ぬか生きるか分からないことでお前は命を賭けるのか?見習いのお前が行ったところでなにも変わらないっていうのに?」
「でもあの時決めたんです僕の心に!!」と大きな声で反論する。
「お前が何を決めたが知らんが、それを求めれる強さがなければそれはただの理想論でありお前のそれは空虚な信念だ。」
その言葉にハッとする。自分は助けるなどと言っておきながら助けれなかったことが何度もある。それの答えから逃げていたかもしれない。それは他者を蹂躙するようなものだと心の奥では知っていたからだ。
「おい!お前こんなとこにいたのか!!」聞いたことのある声が聞こえる。
「何処をほっつき歩いてた!?」
エラロットさんが走って来たのだ。
「あんたがこいつの師匠かい、ちゃんと指導はしておいてちょうだい」
「すまない、迷惑をかけた謝罪する。ラミリス」エラロットは頭を下げる。
はん!っと彼女は返す。
「お前はさ〜私が来なきゃこいつ死んでたんだぜもしそうなってたらど う す ん だ!!!」
本当にすまないともう一度頭を下げる。
「さぁ、訓練へ戻るぞついて来い鋼!!」
手を引っ張られ、ついていく。
街を出たあと頭にものすごい拳骨が飛んでくる。
「ほ…本当にすみません、勝手に出ていって」痛みで頭を押さえる。
「まったくだぜ…出ていくだけじゃなく見習いのくせに捕食者と戦いやがって俺が割を食うはめになったじゃねぇか」と頭を押さえ呆れている。「でも、あの人に言われて分かったことがあります。それは強くならなきゃ正義というものを押し通せないということを」
「ふーん、発見があったか…そういや訓練は辛かったか?もしそうなら2週間に1回は休みを入れてやってもいいが」
鋼は迷いなく、「いいえ、もう逃げません僕の心の誓いを守るために訓練頑張ります。」と答えた。
「そうか、じゃあ今日ぐらいは俺の行きつけのラーメンを食おう!俺の奢りだ。」とにっこり笑い中華屋に連れていってくれた。
ご朗読ありがとうござます。




