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第13回

 『いつかのラメライン』はこれまでのダンス曲からの王道なアイドル曲へのシフトが奏功して、約50万枚を売る大ヒットとなった。これまでコロナの影響で中止されていた握手会が復活したことも大いに影響を与えた。

 私は新曲がお披露目されるとすぐに自主的に『いつかのラメライン』のダンスの練習を始めた。もしも、誰かが病気や怪我で欠けたときに声をかけてもらえるというチャンスを掴むためだ。

 同じ時期に劇場公演で『いつかのラメライン』をお披露目するということで20期生合同のレッスンも始まった。

 私は自主練の甲斐もあり、ダンスの先生からお褒めの言葉を貰った。

 20期生合同のレッスンは定期的に行われているが、選抜発表以来、天野舞の姿はなくなった。選抜メンバーは歌番組やCDジャケット写真撮影、ミュージックビデオ撮影など多忙を極める。発売日が近づくと歌番組は勿論のこと、CDを販売するショップ回りや外仕事と呼ばれる宣伝のための番組出演などが重なるからだ。

 そのため、私たち20期生とは別の選抜メンバーとしての行動をするのである。


 『いつかのラメライン』には20期生単独の曲である『必然的エモーション』が収録された。ミュージックビデオこそなかったが、この単独曲の発表は20期生の冠番組『20期生、ただいま検証中。』で全員の前で発表された。20期生全員喜んでいた。MCのセンターラインもデビューから見守っていたからか、どこか涙ぐんでいるようだった。

 『必然的エモーション』のセンターには天野舞が抜擢されたが、悔しい想いはなく、ただ20期生全員の曲を頂くことが出来て、感謝の気持ちと、ただ純粋な嬉しさでいっぱいだった。


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