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では気分転換に、のちに"勇者"と呼ばれる青年が魔王から王女を助け出す話をどうぞ  作者: 神山
序章 ー分岐点ー

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page.13 村を襲ったモンスター

 ブレイブ達とティターニアが邂逅した。ティターニアは魔族と人間の間で起こっている戦争を話し合いで解決しようと魔王討伐パーティを送り出しているジゴホウ国の国王の元へ1人で赴いていた。

 ブレイブは2種族間の軋轢をあまり知らないティターニアの言動に憤怒した。しかし、あくまでブレイブ達への害はないのだ。一喝したブレイブは我ながら興奮してしまったと反省し深呼吸をした。


セレーナ「ブレイブ…」

ティターニア「すみませんでした…」

 ティターニアはブレイブの言葉にただ謝ることしかできなかった。ブレイブは深呼吸した後、言葉を続けた。

ブレイブ「いや…俺こそ言い過ぎてしまった。すまない、ティターニアの考えが広まればいいな…まともに言葉を交わさず今に至っている」


 ブレイブはティターニアの肩に手を置いた。ティターニアは初めて自分の考えに賛同されたことに喜びを隠せなかった。これまでのティターニアの考えは彼女の"身分上"、強く言える人はいなく陰で色々言われているだけで彼女は知るよしもなかった。否定もされなければ肯定もされない人生であった。


セレーナ「私も応援するね」

 セレーナは優しく微笑みかけた。ティターニアはさらに顔が明るくなった。綺麗な顔の彼女には笑顔が似合うのだ。

ブレイブ「これからジゴホウ国にい行くと言ったな?ここまではどうやって来たんだ?人間やモンスターがいるはずだ」

ティターニア「魔族と人間族の境界線までは1人で、人間族の領域からは"ある方達"の協力で2つ先の町まで送って頂きました」

セレーナ「ある方達?」

ティターニア「そうなんです。初めて会った人間の方達で…」

 ティターニアは思い出話を語ろうとした時、ブレイブは制止した。

ブレイブ「ちょっと待て」

ティターニア「はい?」

セレーナ「どうしたの?ブレイブ」

 ブレイブは神経を集中させ2人に動かないように手で合図した。

ブレイブ「俺達3人と向こうに歩いていったライア・プラゾールとラーボ・ポジェフスキー以外に"生命反応"がある」

セレーナ「え!?じゃあこの村の生き残りの人ってこと?じゃあ探しにいかなきゃ!!」

ブレイブ「いや…この挙動…人間ではないな。おそらくこの村を壊滅させたのに、まだ人間がいることを嗅ぎ付けて戻ってきたんだ。モンスターが…!」

ティターニア「モンスター?」


 セレーナとティターニアは周りを見渡すが何もいない。ブレイブは生命反応があるのにいないことに思考を巡らせた。

ブレイブ(何故だ…何故いない!おれの"この力"は間違えていないはず…!となると他の可能性は…)

ブレイブ「そうか…透明になっているのか」

セレーナ「透明人間!?あ、人間じゃないか…」

ティターニア「透明では探しようがないのでは?」

ブレイブ「いや、それと生き物だとさえわかれば分は悪くない」

 ブレイブはchangeup!をして剣と盾を装備した。セレーナにはティターニアを守るように指示をした。モンスターはライア達ではなくこちらを攻撃する意思があるとのとこで心配はないと2人に伝えた。


 ブレイブはゆっくり2人から離れ戦闘範囲に入れないようにした。透明のモンスターは移動速度が速く捕捉しきれなかった。だが、攻撃する意思を感じ取れれば反応速度次第では十分に対応できた。

 ブレイブ「後ろだ!」

 ブレイブは後ろを振り返り盾を構えた。その瞬間、盾を構えたブレイブは盾からの衝撃に少しよろめいた。

 透明になった自分の攻撃を初めて止められたのか、それに驚いたモンスターは姿を現した。その姿はまさにカメレオンのような緑の表皮に、赤く長い舌を垂れ流し首をかしげた。

セレーナ「うぇ、でた!」


ブレイブ「さぁ、このクエストを攻略する」

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