page.11 革命の淑女
ブレイブ達パーティは半刻移動し、ソンナ村の近くまで来ていた。ここは天然温泉で有名であり、村起こし含め秘湯と噂されて遠方からも来るような村であった。
ラーボ「温泉っ!温泉っ!」
ラーボとセレーナはウキウキなステップを踏みソンナ村の到着を楽しみにしていた。すると木々の隙間から遠くで煙が上がっていた。
ライア「ん?あれじゃねぇか?温泉。ちょっと黒っぽい煙だけど」
ラーボは目を輝かせていた。
ラーボ「やったー!!早く行きましょ!!」
ラーボは皆を手招きして急かした。しかし、ブレイブの表情は険しかった。
ブレイブ「待て、ラーボ・ポジェフスキー。あれは…温泉の煙ではない」
ラーボ「え?」
セレーナ「なんでわかるの?」
ブレイブ「根拠はないが、嫌な予感がする。一応警戒して損はないはずだ」
ラーボ「またまたー、ブレイブさんは心配性なんだから~」
ブレイブ達はソンナ村へ到着した。村を見てラーボは膝から崩れ落ちた。そして、ブレイブ達も言葉を失っていたーー
ラーボ「そんな…」
ライア「こりゃひでぇな…」
セレーナ「火事…?」
ブレイブ「……」
目の前に広がっていたのは、家が全焼して焼け野原の如く、家の柱くらいしか認識できなかった。ゆっくり歩を進めるブレイブ達。みる場所全てが黒く焦げており、鼻の奥にくっついて離れないような臭いが充満している。そう、焼け焦げた村人の亡骸である。
一瞬で塵になったように人の形をしたようなものが土にこびりついていて、原形を保つものはほとんどなかった。ブレイブ達は鼻を袖で覆いながら進んだ。
ライア「何が原因なんだ?別に温泉のせいってことはないだろうし…まさかっ、魔族かっ!?」
ブレイブ「魔族の可能性は捨てきれないが…この威力と範囲を考えると…モンスターのほうが納得はできるが…」
村の真ん中ほどまで行くとそこにはローブを羽織っている人影が見えた。フードを被り顔は窺えないが確かに生きていた。そこではしゃがんで両手を交差して祈っていた。
ラーボ「あ!生きている人がいますよ!」
セレーナ「この惨事の間、村を離れてたのかしら?」
ローブの女は、ブレイブ達の話し声に気づき立ち上がった。半身になりブレイブ達を見つめた。ラーボとセレーナは、生き残りがいると安堵して小走りで近づこうとした。
その時、ライアが2人を呼び止めた。
ライア「お前ら止まれっ!!」
鬼気迫る声に驚き2人とも静止した。
セレーナ「なによ、生き残りの人がいたんだよ?」
ライア「…生き残り?じゃああいつの"頭"見てから、もっぺん言ってみやがれ」
ライアは盾を取り出し臨戦態勢に入った。ラーボとセレーナは再びローブの人物に目を送った。
セレーナ「頭って…え?…角?」
ライア「忘れてねぇよな、魔族には"角"が生えてるって…」
ラーボ「って、ってことは!!」
ライア「このパーティになって初めて会ったな…魔族さんによぉ!!」
ローブの女「…」
ローブの女はゆっくりフードを取った。ローブに隠れていた2本の角と長髪黒髪を靡かせていた。目は白く容姿端麗な印象を抱いた。
ライア「てめぇがこの村の人達を殺したのか!?えぇ!?」
ローブの女「いいえ…私の名前は、ティターニア・F・ローズ。魔族と人間族の平和を願う者です」
ありがとうございました。
page.1で登場したティターニアがここで初登場になります。ファーストコンタクトは最悪な形になり、ここからどうやってpage.1のようになったのか…




