表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/76

作戦③

 リリアムは相手に魅了魔法がかかっている事を確認して、内心ガッツポーズをする。

 人相手には初めてだったので、成功するか半信半疑であった。

 もし、失敗したらすぐさまカシムを呼び、逃げるつもりだった。


「聞きたい事って言うのは、ゲルガについてです。最近おかしなところ等ありませんでしたか?」


 そう問われ、ソーシウスは顎に手を当て少し考える。

 魅了されてるとは言え、通常の思考は出来るようだ。


 眉間に皺を寄せていたが、何か思い付いたのだろう。

 パッと表情が明るくなった。


「役に立つ情報かはわからないが、ゲルガの手が異様に冷たかった気がする。あとは、毎日同じ時間に研究室に入る」


 少年王曰く、今までその様な事は無かったらしい。

 手は熱いほどだったし、同じ時間に何かをやるということもなかった。


 これは裏が取れるかもしれない。

 そう思い、ゲルガが研究室に行く時間を聞く。


 すると……。


「もうじきその時間になる。この城は迷路の様になっているから僕が案内しよう!」


 少し興奮気味に案内を申し出る。

 有難いが、魅了が効きすぎたか?と少女は苦笑いした。



 ーーーー



 案内があると無いとじゃここまで違うのかというぐらい、すぐに目的地についた。


 まだ、件の男は来ていないらしい。

 2人は息を潜めて、扉を見守る。




 数分後、ゲルガが研究室に入っていった。

 それを確認すると少女は少年に自室に戻る様促す。

 正直、このまま一緒にいられると邪魔にしかならない。


 だが、リリアムが心配だからと動こうとしない。

 仕方がないので、何かあった時、王が庇ってくれるならと承諾をする。

 作戦の邪魔にはなるが、王が近くにいれば不測の事態が起きた時、言い訳がきく。


 中の者に気付かれない様、音を立てない様扉を開け、研究室へ入る。

 そこそこ広い部屋には、魔物の標本や何かの液体がゴポゴポと泡立っている。

 書類は高く積み上げられ、散乱しているものもあった。

 薄暗いので、身を隠して進むには都合が良い。


 ゲルガはどこだろう。

 腰を低くして、男を探す。


 声を出さない様に口を押さえていた少年王が突然、驚いた表情でリリアムの肩を叩き、視線の方向を指さす。

 少女は指された方を見て、思わず息をのみ目を見開いた。


 その先には、液体が入った水槽の中にゲルガが浮かんでいるのが見えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ