093 リュディア王国に続き、アングレア王国とスパーニア王国と国交を樹立した
朝目覚めるといつも通りドラちゃんとドラニちゃんはへそ天で寝ている。良い子だね。
マリアさんは隣でピタッとくっついている。暑かったのかね。下着だ。目の毒だ。アカに見つかったらどうしよう。昨夜はお楽しみでしたね。見てたの?そうなの。何もしてないよ。良いのよだって。
今日は帰って来てくれる。寂しい。即位式を午前にやるからそれが終わったら、二組の夫婦を連れて転移するって、そう、それは良かった。国交も樹立したわ、国王が積極的でね。アカを見てそうなったんだろうな。わかるわかる。早く帰って来てね。
昼前、アカが元国王夫妻と爺や夫妻をつれて転移して来た。爺やさんの奥さんだけ歳をとっている。
爺やさんが紹介する。
「シン様、家内です」
「夫が宮廷から帰ってきて若返っていたので驚きました。このままでは夫と添い遂げられません。夫と長く一緒にいたいと思います。どうか御神水をいただけませんでしょうか」
なるほどそういう理由もあるんだな。シン様教はみんな仲良くですから教義?に合っています。では、婆やさんに例の水を進呈しましょう。
「はい、どうぞ」
コップを差し出す。
婆やさんはコップを押しいただいてから飲んだ。
若返ったね。爺やさん嬉しそう。夫婦仲が良くてなによりです。線指輪も進呈した。
みなさんをエリザベスさんのところに連れていく。
「エリザベス、無事退位できた。今日から楽隠居だ」
エリザベスさんが怒っている。見た目エリザベスさんとほとんど同じ歳だ。矛先は元国王だ。
「お父さん、何よ。娘とほとんど同じ歳に見えて楽隠居なんて許しません。爺やも爺やです。それじゃ爺やと呼べません」
「いやー、すまんすまん。意図せずこうなってしまった」
応えていないね元国王。爺やさんもニコニコしている。
「反省の様子がありませんね。神国行きは中止。ここでしっかり働いてもらいます」
ええという顔をしているよ、元国王と爺やさん。
「シン様から預かった二十人の教育に当たってもらいます。お父さんと爺やは国の経営、外交。お母さんと婆やは貴族の社交、マナー、ダンス。今日から始めてもらいます」
「それでは、予定が違う」
「ダメです。こんな若い穀潰しをシン様に引き取ってもらうわけには参りません。ここで死ぬまで働いてもらいます」
おお、だいぶエリザベスさん、お冠だ。エチゼンヤさんは苦笑している。
「あなた、私はここで働きたいわ。今までの経験を若い人に伝えるのは楽しそう」
「私ら夫妻も、お嬢様と一緒に働けるのは昔に返ったようで、ぜひ働かせていただきましょう」
元国王、味方は一人もいない。こちらを見てもダメです。落城です。
収まるところに収まったようで何よりです。ステファニーさんに連絡しておこう。カリキュラムの調整が必要だね。
「こちらが新国王からの親書です」
「新国王は、歳の離れた弟でね。鼻水を垂らしながら、よくついて来たわ。もちろん可愛がったわ」
どういう可愛がりだかわからないから黙っていよう。多分、あれだろう。痛い思いをしたんだろうな。弟も。
それは、それとして、なになに、挨拶と国交樹立の宣言か。これで2国が我が国と国交樹立を宣言したことになるね。
イサベルさんが何やら携帯で連絡している。国交がどうのこうの、出遅れると言っている。そんなに急いで出来ないとか聞こえるね。
出た。娘の必殺技。
「お父さんなんか嫌い。もう会ってやらない」
お父さん陥落。携帯を切った。
「シン様、スパーニアもアングレアと同じく、今日付で神国との国交樹立の宣言をします」
おやおや、3国が我が国と国交樹立となった。
「エチゼンヤさん、3国と国交が樹立されたので、我が国の名誉総領事館をスパエチゼンヤ内の今は空いている簡易宿泊棟を改築して作りたい。エチゼンヤさんに名誉総領事をお願いしたいのですが、いかがでしょうか」
「それは名誉なことです。お引き受けいたしましょう」
「手続きはどうしましょう」
「大使館でもない‘名誉’総領事館なので、宰相に届けておけば良いでしょう。今日行きましょうか」
「ありがとうございます」
「馬車を用意します」
エチゼンヤさんの馬車で、エチゼンヤさん、僕、アカ、マリア、ドラちゃん、ドラニちゃんで出かける。銭湯は混んでいるね。驚くべきことにスパも混んでいる。いいことだ。庭も散策しているようだ。何か得るところがあるといいね。




