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ハテシナユメコ

ハテシナユメコは激怒した。



戦争で少し国を離れている間に、

神のページが更新されていたからだ……


もはやただの紙切れと化してまで、

あの本は世界を振り回す。



「こんなふざけた内容で、

 やりたい放題してくれちゃって……!!」



神の子の怒りは怖い。


ユメコのターンだけは真面目にやるから許して欲しいと、

神様は切に願っていた。



「まさかこんな事になるとはね……

 本当に参加するのかい?」



リンさんは心配そうにユメコへと声をかける。


その眼差しが優しくて、

ユメコは何とか冷静さを取り戻した。



「参加者の中にツカサがいるなら、放っておけません。

 それに、レイって名前も気になるし……

 あとの一人は誰だか分からないけど、確かめに行かないと」


「邪馬大国からの代表は、

 ユメコとエビルとヒジリって書いてあるね」



みんとすを読んで下さった方々には、

その後のユメコたちについて少し説明させていただこう。



ユメコとエビルは別の世界に飛ばされた後、

お尋ね者として追われながらも、

必死に解放軍を探して異世界を渡り歩いていた。


その道中で、世界の分裂によって予言者の谷が無茶苦茶になり、

仕方なく外に出てきたヒジリさんと合流する。


3人は何とかリンさんたち解放軍の元へと辿り着いたのだが、

そこにツカサの姿はなかったのだ……



意気消沈しながらも再び旅立とうとするユメコに、

リンさんは一緒に新しい国を作らないかと持ちかける。


リンさんの理想は出会った頃から何も変わっておらず、

それは互いを尊重し合える素敵な世界だった……



ユメコは戦争に加担する事を悩んだものの、

この広い世界でツカサを探し歩いても効率が悪いので、

いっちょ名を上げてやろうと決意したのだ。


そうすればユメコの居場所が世界に広まるだろうし、

沢山の人にツカサ探しを手伝って貰える。



リンさんの理想を叶えたいという想いも強かったが、

そんな公私混同から、ユメコは邪馬大国を作ったのだった……



以上が、あれからユメコの身に起きた出来事である。

この苦節に関しては、

いずれ番外編として語りたい。



「いつも留守を任せてごめんなさい、リンさん」


「何言ってるんだい、ユメコにとって一番大切な事じゃないか。

 早くあんたの勇者さまに再会出来るといいね……

 気をつけて行ってくるんだよ、ユメコ」



リンさんの暖かい手がユメコの頭を撫でた。


リンさんはいつだって、ユメコを優しく見守ってくれる。

まるで姉が出来たかの様で、ユメコは嬉しかった。



「リンさん、ありがとうございます……

 いってきます!!」



ユメコはいつも通り、前を向いて歩き出す。



その姿は勇者を通り越して、もはや覇王の趣があった。

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