古の戒律により呪縛されし王都「ウロポロ」
メンテにより少し遅れましたが、新章、更新いたしました。
アキラは北極海を抜けスカンジナビア半島の根元を突っ切り「なぁの国」の国境を目指していた。
「見えた、あれが「なぁの国」の北側の国境検問所だね」
「はい、間違いありません「なぁの国」の紋章も見えています」
チャアは嬉しそうに答える。
「チャアは何度も「なぁの国」に来た事が有るんだろう」
「はい、騎士同士の合同軍事演習で何度か訪れていました」
「フィルとアルにも久しぶりに会えるかもしれないね」
「久しぶりって、アキュラ・・まだ三ヶ月もたっていませんよ」
「そうか・・、そうだよな・・あれから一年以上たっている様な気がしてたよ・・」
「そうですね、色々な事が有り過ぎました・・」
「このまま検問所の前の広場に降りた方が良いかな?」
「はい、「ぜら・あな」商会の本店がある国です、何も問題はないはずです」
アキラはシャトルーズを人のいない広場へと着地させた。
「「ぜら・あな」商会の「アムス」の支店で「ビガン」様のもとで働いていたいうことですか?何故、この北側の検問所から入国を?勿論、説明願いますが・・、貴方は異邦人だ身元を確認するまでの間、拘束させてもらいます」
検問所の役人はアキラを収容施設へと案内し、見張りの騎士を残して去って行った。
「やっぱり、疑われちゃったかな?」
「ここには、私が知っている騎士達はいない様です」
「仕方がないよ、いきなり事態が急変する事も無いだろうから暫く休ませてもらうよ」
小さな個室の中、アキラは座り込み壁にもたれながら眠りについた。
外の騎士達がざわつく音にアキラは目覚めた。
「なんで急に王宮騎士団こちらに向かって来ているんだよ」
「馬鹿野郎、あれは「グラン」と「ビル」を守る王室警護部隊じゃないか、だとしたらパーナ女王陛下が来れれるんだよ」
「全員表に出ろ、整列するぞ」
アキラとチャアは顔を見合わせて頷きあう。
そして、しばらく静かな時間が流れ突然、扉が開きトロフが顔をだす。
「アキュラ、元気そうだな、心配してたぞ・・英雄!」
「え、英雄」
「先の活躍は英雄そのものだろう、本当助かったぞ」
「皆は無事だったんですよね」
「あれだけ一人で倒しておいて・・、無事に決まっているだろう、パーナ女王がお待ちだぞ、早く来い」
豪快に笑いながら遅れてついてきた騎士に魔法鍵を渡しトロフがアキラを外に連れ出して行く。
多くの騎士が整列して並ぶ広場には沢山のゴーレムに囲まれ中座した「グラン」と「ビル」の姿が有りその前には一瞬駆け出しそうな仕草に見えたが一歩前にだけ進むとアキラに向かって「御言葉」を発した。
「アキラ、この度はご苦労だった、間もなく日も暮れるが王宮まで付いてまいれ」
そう言うとパーナは「グラン」に乗り込み大空へと舞い上がる。
アキラもトロフと共にそれぞれゴ-レムに乗り込み王室警護部隊について行く事となった。
新章となります、どうか本章もよろしくお願いします。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




