表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほのぼのしたい異世界生活のススメ  作者: 伊佐若 早葉
チュートリアル
5/30

第二の人生の取扱説明書 魔法とか色々編

ちなみに『何故道場で武術などを学んだのですか?』って聞かれたので


「無論、親族内でうちの妹みたいな事が起こった時に、俺がどうにかする為です」


って答えたら若干引かれたのはココだけの秘密。

とりあえず女神様には、『貴方は手加減というものを覚えないと、人間爆撃機の如く環境を破壊しかねません』というありがたーいお言葉をいただきました。


全力でやれっつったの貴方様でしょうが、と口まで出掛かって言わなかった俺は偉いと思うんだ。ま、言わなくても思ったら筒抜けっぽい気はするんだけど。



『……さて、次は魔法についてです』

「というかココでこうやって説明する時間があるのに、何故天界っぽいところで詳しく説明してくれなかったんですかマジで」

『で、魔法って言うのはですね……』

「あ、やっぱり話聞かないんですね。知ってました」


もう流れに身を任せて同化するしかない…!


『魔法を使う上で当然必要となる要素が魔力になります。コレは体内の魔出器官と呼ばれる部分から、時間経過と共に魔力が体内を循環するように排出され、それを言霊で制御し、呪文を用いて属性や使用魔力量などを選択して使用する…という流れです。なんとなくお分かりいただけますか?』

「んー…、言霊やら呪文はひとまず置いといて、運用法としては『気』と似たようなものですかねー」

『……え?あ、貴方まさか……気まで扱えるとかそんな人間離れな事を言うつもりじゃないでしょうね……?』




(使えたら)いかんのか?




『……過酷な人生をも乗り越える精神力、常識を超越した分析力、習得したものを更に昇華できる独創力……。神として様々な人間を目にしてきましたが、貴方ほど色々と常軌を逸した人は見た事がありませんよ……』

「神様直々に人外宣言とかこんなトンデモ発言も驚きだと思うんですが」


なんか人型決戦兵器みたいな言われ方してんですけど。まーでも暴走したら、例外なく危ないってのだけは理解せざるを得ない。




― ― ― ― ― ― ― ― ―





そこからまぁ色々と魔法について説明を受けました。ハイ。

属性はテンプレの火・水・土・風・光・闇、魔法の序列が下から下級・中級・上級・最上級・真級・天上級、そして天上級と同列の古式だそうだ。

天上級ってのが所謂『大規模戦術魔法』、要は広範囲高火力の殲滅魔法みたいなもので、十数人から数十人、果ては数百人規模で用いられる魔法だそうで。

んで古式って言うのが、遥か数千年前の大魔術師が開発した、『一を百にして放つ魔法』らしい。その威力たるや古式初級ですら最上級レベルらしく、古式上級まであるらしいんだけど、それは最早天上級クラスの殲滅力らしい。

ただ、古式上級が天上級を誇るってのは文献にしか残ってないみたいで、そもそも古式を扱える魔術師が現存しないとか。ま、いたらいたで大国に飼い殺しされて情報も隠蔽された上で、まさに決戦兵器としてこき使われるだろう、とは女神様のお言葉でございます。


ちなみに各属性を極めると、上位属性とやらが扱えるようになるらしい。火なら炎、水なら氷、土なら大地、風なら嵐、光なら浄化、闇なら暗黒なんだって。

また、属性の合成も出来るらしい。リアルにポ○プみたいな事が出来るとか胸熱で仕方が無い…!


と思ってた時期が私にもありました。


なにやら一般的なものとしては、火と水を合わせて霧、風と光を合わせて雷、火と闇を合わせて黒炎、火と土を合わせて砂とかそんなモノらしい。




メド○ーアとかを想像した俺を誰が責められようか…ッ!




あ、あと光と闇を合わせると『混沌(カオス)』というまんまな属性が出来るらしいけど、そもそも反発する属性らしく、成功率としては30%ぐらいな上に失敗すればそれなりに術者同士にダメージが入るらしい。


じわれとかぜったいれいどの命中率だろ?アレ結構当たるしヘーキヘーキ。





― ― ― ― ― ― ― ― ―





というワケで一通りの説明も終わって、いざ魔法の実践!と思ったらメッチャ止められました。


『魔力も気も纏ってない状態で放った正拳突きであの始末ですよ?!いくら貴方が抜群の理解力や制御力等を持っていたとしても、初級ですらどのくらいの被害が出るか想像もつきません!お願いですから、小枝の先に火を灯す訓練とか、コップに水を満たす訓練程度の、小さい子が学ぶような手順から踏んでください!』

「アッハイ」







かくして、ろくに魔法とか戦闘とかをしないまま、俺はとりあえず街を探す為に森を彷徨う事になるのでしたとさ。





あっ、感卦法(かんかほう)とか出来るのかな?

2~3話ほど前に一応書いてますが、悠斗の肉体は女神様謹製で若干普通の人間より性能が少し高くなってます。

それ故に、少し高い程度の性能で『魔力無しの正拳突き』がトンデモ性能になってた悠斗なら、魔法でもおかしい事するんじゃなかろうか、と女神様は危惧してるワケです。

自分で性能設定してるのにね。

(魔力も普通の人よりちょっと高いぐらいです。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ