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ほのぼのしたい異世界生活のススメ  作者: 伊佐若 早葉
チュートリアル
4/30

第二の人生の取扱説明書 戦闘能力(笑)編

― おれは しょうきに もどった! ― ▼




正気に戻るも何もそもそも気がふれてるワケじゃねぇし。なんというセルフツッコミ、寒すぎる。


とまぁ、女神様の強制ボッシュートによって異世界らしいとこに飛ばされたと思った次の瞬間、気が付けば俺は、静かな湖畔の森の陰で横になっていた。誰も「もう起きちゃいかが?」とは言ってくれなかったようだ。当たり前だけど。


……しっかし、こーんなどっかの湖のほとりの避暑地みたいな場所が、雑魚だけど魔物がそれなりにいる森、ねぇ……?

一応武芸百般にそれなりに通じようとした経歴があるからなんとなく分かるんだけど、この森?っていうかこの場所っていうか俺の周辺っていうか…




半径100mぐらいに生体反応らしきものが一切ねぇ!




…まぁ100mが気配を察知する限界だってのもあるんだけどね。


というかそもそも100mでも気配を察知出来てる俺も俺でどうかしてるとは思う。うん、道場の先生とか武芸の達人とかにも、『君は何故そんな事が分かるの?過敏なの?神経過敏なの?ビビリ?』と言われた過去があるぐらいだし。


俺が聞きたいよ。




……とりあえず気を取り直して、と。


まずは俺自身の能力というかスキルとかを知らないと話にならんよな。実質説明を受けたのって『超成長』だけだし。

というワケで。


「ステ・・・あ、脳内でよかったんだっkステータス表示!」



男だったら言ってみたいと思うのは何も不思議じゃない。



― ― ― ― ― ― ― ― ―


名前:ユウト=サガミ

年齢:20歳

性別:男

職業:旅人


レベル:7

設定称号:なし

所持称号:神の加護を受けし者

     (全ステータス上昇、スキル『成長促進』付与)

     戦わずして勝つ者(ノーバトルウィナー)

     (全ステータス上昇、スキル『威圧感』付与)

スキル:超成長、成長極促進、超回復



― ― ― ― ― ― ― ― ―




……あっれぇ?


聞いた話によると、俺ってまず『レベルが1でスタート』するって話だったハズだったんですが?なんで既に7になってるんですかね?

あと、『神の加護を受けし者』って称号はまぁ…甘んじて受け取りますが、そのあとの『戦わずして勝つ者』って何ですかね?そもそもその戦闘の技術とかを学ぶ為に俺ココにいると思ったんですが、もうゴールしていいんですか?

更に言うと、スキルおかしくないですか?コレで常識の範囲内に収まってるの?超成長だけでも割りとパワーバランス壊す要因になりかねないのに、その上成長極促進って…コレ確実に成長率ガン上げするスキルですよね?

んで超回復ってアレだよな?怪我してもすぐ治るとかいう回復魔法涙目のスキルですよね?そもそも常人より強い素体なのに傷の治りも早いとか、大きい国のお偉いさんの耳に入ったら、耐久度の高い戦闘マシーン扱いになるよ?




『…マイク音量大丈夫?チェック、ワン、ツー…。よし!あー、あー、聞こえますかー?』

「どっかの三式弾かっこ近接格闘みたいなのを使う人のセリフを傍受した気がしたんだけど」


俺はぽいぬが好きです。反論は認める。


『ステータスの事なのですが、今ちょっと気になってログを見直してみたんですよ』

「えっ俺の行動ってログが残るんだ」

『貴方がココに降り立った瞬間、周辺…正確に言えば半径100mの魔物が、貴方の威圧に中てられて倒されたようです。……どうやったらこういう事態になるんですか?』

「だから俺が知りたいんだってヴァ!」


強制ボッシュートされた時にイラッとしたのが原因か?威圧っていうかそれ殺気ってヤツだと思うんだけどっていうか殺気出した自覚すらないんですがそれは……。


『…ちなみにお聞きしますが、貴方は前世で道場などを周って旅をしておられたと仰っていましたが、前世の状態でどのぐらいの事が出来ましたか?例えば氷の板を頭でカチ割れるとか、木製バットを10本束ねたものをローキックで折れるとか』

「いや、まぁ…うん、出来ますけど」

『あっ…』


オイ、今まさに何を察した?



『…試しにですが、そこの木に向かって正拳突きをしてもらえますか?あ、くれぐれも木そのものに拳を叩き込まないようにお願いします。ただ、出来れば全力で突き出してください』

「…はい」


一体何を察したのか知らんけども、こんな超絶立派な木、そもそも殴ったところでどうにかなるようには見えないんだけどなぁ…


…まぁいいや。えーっと…、肩幅に足を開いて、腰を落として、左の拳を握って引いて…


「フッ!」




― ― ― ― ― ― ― ― ―





俺さ、拳を突き出しただけで「パァン」って弾ける音がするのを初めて聞いたんだけど。

でさ、拳を突き出した先の木に、拳大の穴が開くのが見えたんだ。なんかこう…その分の木片とかが出るならまだしも『チリ一つ落ちやしなかった』んですよねー。

極め付けにさ、その『拳大の穴が開く現象』が『先にある木にも続いてる』んですが。俺は砲弾を撃ち出した覚えはありません。……あっ、ようやく終わった……って200mぐらい貫通してたんですけど、何が起こってるんですかね?




『…つかぬ事をお伺いしますが、前世で戦闘に関して、その道の人から何か言われた事はありませんか?』

「…えっと、『成長速度がバカみたい』とか、『一を聞いて十を知った上で勝手に千に増やす』とか、『それもう自己流だから俺の指導いらないよね?』とか『自慢しにこの道場に来てるのか?』とか言われてました。正直悪口かと思ってました」



がむしゃら……ッ!圧倒的がむしゃらによって、コレがどういう意味か理解していなかったんだ……ッ!

無自覚に色々とおかしいヤツです。

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