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ほのぼのしたい異世界生活のススメ  作者: 伊佐若 早葉
チュートリアル
3/30

第二の人生の取扱説明書 身の回り編

前回までのあらすじ。



やぁ!俺の名前は紗神(さがみ) 悠斗(ゆうと)!今年成人を迎えた、絶賛混乱中のフツメン青年だ!


事の始まりはたった数秒前、なんか色々と言動とかから推測するに凡そ恐らく推定的に多分間違いなく神様っぽい銀髪の美女が『とある方々に頼まれてたので貴方を異世界にご招待致します!』とか言い出したのが発端だった。





混乱するなって方が無理だよねHAHAHA!





『それでは、異世界に行くにあたりまして、幾つかの注意事項の説明をさせて頂きます』

「被害者のメンタルケア全力放棄で先に進めるとかどこのロープレNPCだよ。話聞けよ。混乱してんだよこっちは。意味☆不明ってどこぞの決闘者(デュエリスト)ですら言うレベルだよ。ねぇお願い、話聞こう?」

『あまりお時間ありませんので、簡潔に説明を始めますねー』

「ダメだコレ、スキップ無効の強制ムービーシーンだ」


配慮の『は』の字すらありゃしねぇ……!






―☆説☆明☆タ☆イ☆ム☆―





とりあえずパナシ○アボトルで混乱を回復させて、神様っぽい銀髪の美女……以下女神様からの話を噛み砕いて飲み込んでみた。


1.俺が向かう異世界は、陳腐なほどありふれた『剣と魔法の世界』である。

2.身体能力の底上げと、地球には無い魔力を付与してくれる。ただし、世界最強とか人類最強とかいう厨二臭いものではない。現状の10倍程にしてくれるそうだ。

3.反論の仕様がない程のもらい事故であるが故、お詫びとして『超成長』というスキル?アビリティ?を付与してくれるらしい。日々の努力がまんま実力として上乗せされていく『努力が実を結ぶ』ものだとか。

4.先に転生させた人達から、コレを俺に付けてくれというスキル群があるらしいので、それも付与される。特に常識から逸脱したものではないのでおっけーです☆だそうだ。イラッとした。

5.肉体年齢というか転生する際の肉体は、今のままのものになる……予定だったんだけど、あの轢いてきた車に『肉体破壊』が付与されてたらしく、地球での愛着がある肉体は爆発四散よろしくなっているらしい。なので女神様謹製のちょっと耐久度の高い肉体に魂を定着させますとの事。錬金術師兄弟の弟の気分です。



長い?つまりはだな。


努力は報われるよ

それなりに強くてニューゲーム(ただし異世界)

なんか色々特典が付いてるよ☆


こういう事だ。分かりやすい。




『ご理解いただけたようで何よりです!さすがウス=異本の溢れる日本の住人ですね、想像力や理解力が他の国籍の方よりずば抜けてます』

「日本人みんなが薄い本で知識付けてると思うなよコンチクショウが」


ライトノベルとかケータイ小説とか色々あるんだよ、情報源ってさ。俺は主にマンガだったけど。


『そしてコレが重要なのですが、貴方に行って頂く異世界では、他の並行世界からの転生者というものがほぼ存在しません。その世界で常識である事を知らない人はほんの一握り以下と言っていいでしょう。なので一般常識等の知識を授けます。出身についても聞かれる事があるでしょうが、極東に存在する島国が比較的日本と近しい文化や身なり、肉体的特徴がありますので、そこの出身を名乗ってください。はい、ココまでで質問はありますでしょうか?』

「長い」


身も蓋もありゃしねぇぜ!さすが俺!


……要するに『一般常識も知らねぇのオメェwww草www生えちゃうwwwどこの田舎者だ……ハッ!?まさかオメェ……!』というテンプレみたいな事を避ける為に、知識ぐらいはくれてやるよ。あ、あと日本っぽいとこ出身な、説明めんどいし反論は受け付けない、って事だな。


『そ、そこまでは思っても言ってもいないのですが……!』

「いや、面倒は俺も嫌いですし。あとさっきからナチュラルに頭の中覗くみたいな事やめてもらえますかねぇ…?」

『デフォルトなので諦めてもらえると幸いです』


まぁいいや。



その後も色々説明があったんだけど、とりあえずは簡易的な旅人の装備一式やお金、数日分の食料や野営道具なんかは提供されるとの事。至れり尽くせりである。

それと、色々なスキル群であったり身体能力、魔力なんかは、本人だけ見れるようになっているらしい。声に出さなくても、脳内で『ステータス表示』と唱えるだけでいいんだとか。

そして異世界にはレベルが存在するらしい。魔物の討伐や悪人の検挙なんかはもちろん、日々の様々な事にも多少ながら経験値が存在するようで、レベルが上がればその分能力値にもレベルアップが反映されるという、本格的にRPG要素が強くなってきてる感がひしひしです。

一応身体能力は10倍になっているけども異世界に慣れる必要があるので、俺のスタート地点とやらは、雑魚ながら魔物がそれなりにいる森になるんだとか。





『はい、では一通り説明も終わりましたので、早速異世界へと行って頂きますねー』

「その『はい、じゃあ道順は教えたから、早速おつかいをお願いしようかなー』ぐらいの軽いノリやめろオイ」

『では、いってらっしゃ~い!あ、そうそう!アイテムボックスと唱えると、貴方専用の四次元保管空間が出てきます!その中に装備一式等々入れておりますので!』

「いやだからそのおい何だこのさも落ちろと言わんばかりの落とし穴みたいな……



 ア ッ ー !」





俺の異世界生活は始まったばかりだ!


紗神悠斗先生の次回作にご期待ください!(嘘)

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