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ほのぼのしたい異世界生活のススメ  作者: 伊佐若 早葉
目指せ、ギルドでそれなりのランクでそれなりの生活
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これって…勲章です…ね、なんで貰えるんですかね?

 まぁそんな事を思案しつつ、お客様なのに宿の食事の手伝いをいつも通り無事に終わらせて、何故か泊まってる立場の人間が宿代払うどころか逆にお給金を貰いつつ翌日。

 朝っぱらから数人前の焼肉を食らう野郎共に綺麗な一皿を提供しまくってから、最近てんで影の薄くなったソラさんを引き連れてギルドへ向かう。


 元が獣なソラさんは、盛り付けだ野菜のカットだなんてもんが出来るワケも無く、日がな一日お部屋でパワーレベリングしすぎたせいで増え過ぎた魔力をきっちり操作する練習をしたり、俺のお給金の半分を要求して優雅な午後のティータイム用のおやつを買いに回ったり、ヒトらしくお洋服だのハーフレザープレートだの仕込み籠手だのを揃えたりと、毎日肉と触れ合って薔薇だの作ってる俺よりも充実した毎日をお過ごしあそばされていたようなので、ギルドにも寄ってくけど、ついでに街中の案内もお願いしようかなと連れ出したワケであります。


「あなたと揃って街に出るのなんて随分久しぶりよね」

「……というか、久々に目の前がピンクと白と皿の色と、焼ける肉の匂いがする場所じゃない世界に出たわ」

「単色と同じ匂いの世界なのね…。だから焼き菓子食べるぐらいの時間の余裕を作りなさいって言ったじゃないの」

「その焼き菓子の金をほぼ毎日せびるのは誰ですかね…?」


 見ろよこの無残な損益をよぉ!


「まぁとにかくだ。さすがにあの宿でひたすら肉を華麗に盛り付けて収入を得続けるってのは精神衛生上辛いものがあるから、ようやくと言っちゃなんだけどギルドで仕事をしてみようかと思ってな。ソラだってあのパワーレベリング以来、ろくに身体動かしてないだろ?」

「そうねぇ、たまに部屋で魔力操作のトレーニングはしてるけど、ヒト型のままで戦闘とかした事あんまり無かったわねぇ…。あのレベリングでだいぶ自分の想定を超えるレベルになっちゃってるから、どれぐらい動けるのかぐらいは把握出来るといいのだけど」



 それを言うと、一番恩恵を受けてた…というか、ソラに経験値を渡す為にメインでバッタバッタ敵を薙ぎ倒してたハズなのに何故か表示レベルが下がってる俺の方が、自分自身の能力について把握したいんですけども。

 (表示レベルは下がってるのに身体が軽いとか)もうこれわかんねえな状態だゾ~。





☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆





 というワケで到着しました冒険者ギルド。いつも通り…と言う程来てもいないけど、予想通りという感じの若干の喧騒さがあって、やっぱり冒険者ギルドってこんなも「おいおい何だ兄ちゃんよぉ、マブい女連れてんじゃんか~!」んだったなぁそういやなぁ! 絡まれるのもお約束だよなぁチクショウ!!


「クイックシャイニング!」


 要するにデコピンの早撃ちである。手加減にも慣れたし、やっぱり次に求めるのは出の速さか手数っしょ。

 そして、こういうお約束って初回限定であるもんじゃないんだなぁってのも確認出来た。…まぁよく考えてみれば、前回のはチュートリアルのようなもんだった気がしないでもない。保護者みたいなのいたし。


 そして俺が絡んできたモブ野郎を壁のオブジェにしたところ、喧騒がざわめきに変わったんですがコレは…。


「デコピンで吹き飛ばすあのパワー…そして攻撃が見えないあの速さ…まさか!」

「知っているのかライ=デーン?!」

「あぁ! あと俺の事フルネームで呼ぶな。…あいつはおそらく『鈍色亭の狙撃手ゴッドハンドスナイパー』、ヤキニクという料理で急に伸び出した鈍色亭に躾をしてやろうと様々な店から送り込まれた刺客達を、デコピンで悉く撃退し続けた最強の守護者ガーディアンだ!」




 解説ありがとうございました。あと何だ鈍色亭の狙撃手ゴッドハンドスナイパーって。狙撃手って正確にはシャープシューターだっつーに。…ゴッドハンドシャープシューターってどっかのブラックロックなんちゃらみたいだな。あと鈍色亭どこに行った? どこからゴッドハンドが出てきた?


 ……まぁ脳内で一人ツッコミしてても埒が明かないし、勝手に人波が引いてくれたんで受付に行くか。


 ちなみに、ギルドで仕事を受けるっていうのが目的ではあるけど、実はもう一つ用事がココにはある。




「あぁ、すいませ~ん。Fで受けれる討伐系の仕事があるかどうかと、以前村で倒した強盗団?みたいなのの報奨金がココで貰えるようになってると思うんですけど、それの受け取りに来ました~」




 さらっと終わったから覚えてるかどうか分からんけど、俺がヒャッハーな集団をボーリングみたいに吹っ飛ばしたり、そこの自称頭脳派ボスをコークスクリューブローで発生した空気の弾丸で消し飛ばしたりしたあの時のあの集団って、実はそこそこの懸賞金が掛かってたらしい。

 んで、村を出る前に俺が王都への向かい方を聞いてたもんだから、翌日に早馬を出して盗賊団消滅の報告をしておくから、そのペンダントを見せれば報奨金を貰えるように話をつけておく、という話を、王都の道筋を教えながら嘔吐した村長に代わってその息子が俺にしたのを、盛り付けで貰ったお給金の半分を魔法空間マジックボックスに入れている時に思い出したので、仕事するついでに貰っとこうというワケだ。




「あ、はぁい。使者の方からペンダントを見て確認するようにと言われてますのでぇ、後ほど確認させていただきますねぇ。それとぉ、この件に関して皇室からお言葉をお預かりしておりまぁす。『この者達は特級犯罪者集団であった為、それを壊滅させた者に勲章を授与したいので、ギルド職員が討伐者であると確認した後、登城に都合の良い日をギルド職員に伝えるように』との事でぇす。報奨金も勲章授与の際にぃ、王族の方から直々に手渡しされるとの事みたいですよぉ?」






 おっ、そうだ。おいご都合主義ィ! お前俺が昨日考えてる事チラチラ読んでただろ? いや、絶対読んでたゾ(確信)ってぐらい都合良過ぎやしませんかね…?

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