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第2章3話

俺は門を出て、走っていた。

雷鳴が聴こえる。しかし、泣いてるような怒っているような音がした。


「クロウ兄様、泣いてるのか?」

彼は底抜けに優しい。

俺にも周りにも優しさを向けてくれてそれはまるで太陽の様なポカポカとする人だった。


そんな彼が賛成して、戦争に参加する筈が無い。

軍に入ればそれは嫌でもやらないといけない事は出てくるだろう。

しかし、前王の時は防衛に重きを置いていたので軍は貴族子女の中でも平民の中でも人気の職だった。


前王が崩御して現国王のカインになって真逆に変化したんだ。

たまったもんじゃないだろう。



目の前に音だけではなく、雷が落ちたりそれを弾く様な光景も見えてきた。


「これはまず、両方の戦いを止めるか。」


俺がそう決めると、カノン領側の後方が見えて来た。


すると、後ろに居た兵士達が俺に対して警戒を見せ。

「貴様、何者だ、止まれ!」


そんな事を言われたが時間が無い。

もう戦争は3日も4日も続いてる筈だ。


両軍疲労も限界だろうこんな隠れる場所も無い草原で戦っていたら。


俺は後から説明する事にしようと思った時、


「兵士共退けろ!!『殲滅者』だ。奴は冒険者だ。戻ってきたぞ『殲滅者』が!」


冒険者らしき男が言うと周りの冒険者が兵士を抑え、俺の目の前に道が出来た。


俺は感謝をしつつ言葉をかけた。

「悪いな、疲れてるだろう?一時的に戦いを止めてやる。1日か2日は止めれると思ってるよ。ギルドマスターや軍に伝えてくれ」


そう言うと

「任せとけ!ガハハ俺がギルマスの所に。お前らは各軍に邪魔にならん様伝言伝えてこい!」


「「「おう!」」」


手を挙げ俺は更にスピードを上げた。

先触れの如く、目の前に道が出来ると共に


『殲滅者が来たぞー!』『白鬼がこのふざけ切った戦いを止めてくれるって』


等話し声や伝言が伝わり歓声が上がっていた。


俺はこんなに、顔が知られていたっけと思う一方こんなに期待されると恥ずかしいななんて思っていたら、


横に物凄いスピードで並走してくる奴が居た。

「アロウ、来たの?」


そちらを見ると銀髪の狐娘のリールだった。

「おう!今エルフの里から帰ってきた。クロウはお前の目から見てどうだった?」


ブスっとした顔をして

「私と同じ位速い。厄介。」


心の中でやっぱり強いなぁなんて思いながら。


「とりあえず、この戦争は一旦ぶち止めてやるよ。待っとけ。休んでていいぞ」


そう言うとリールは

「わかった、休む疲れた」


と言って止まった。


前方が敵と草原しか見えない状況になり

1人の男が雷を霧散させているのが見える。


あそこにクロウ兄様が居るとわかった以上他の奴らはには構ってられん。


俺は手に力を込めスキルを発動の準備を始め。

「【零氷】」



カノン領軍とザジス王国軍の間に氷の壁とザジス王国側にはそのまま氷を棘の様に伸ばす。

その時に雷が飛んで来ていたが霧散させていた。


「な、なんだこれは。」


先程まで雷を霧散させて居た男が驚いている。

俺はその横に行き。


「悪いな。俺のスキルだいきなりの横槍で気分が悪いかもしれないけど我慢してくれ」


俺の顔を見るとニヤリと笑い

「ほう、お前さんが『殲滅者』か、これだけ強力なスキルを扱えるとは2つ名は伊達では無いということか。」


俺はこの人を見た事は無いがあの攻撃を普通に受け流してた辺りを見ると高ランク冒険者だろう。


「ああ、そういう事だ。悪いんだが俺はあんたを知らない。」


ガハハと笑いながら自己紹介をしてくれた。

「俺はSランク冒険者のシルムだ。2つ名は『眼力』で呼ばれている」


そういえば新聞に書いてあったな。


「あんたが有名な『眼力』か。あの氷敵将は簡単に越えて来ると思う。クロウは俺に任せてくれ。倒す事は無理かもしれないが止める事は出来る。説得してみたい。」


怪訝な表情をするシルム。

「なんだぁ?知り合いか?」


「まぁ、そんな所だ。止めてみせるよ。無理だったらボコボコにするさ。」


「そりゃ違いねぇ。」

シルムは拳を前に出す。

俺は拳を重ね笑顔で返す。


「んじゃ、行ってくる。」


俺は剣を2振り抜き、先程からバンバン攻撃されている零氷の上に登る。


俺はすぅっと息を吸い。

叫んだ。


「俺は、『殲滅者』Bランク冒険者だ。クロウ・アトラス俺がこれからは相手してやる。」


シーンとした後嘲笑が起きた。


「チッ、出てこねぇかなら炙り出すか【獄炎】」


俺は炎が塒を巻いて放出しながら手を水平に動かし敵兵を殲滅していく。

先程まで俺を笑っていた連中は急に起きた虐殺にパニックになり恐慌状態になり一目散に逃げていく。


「や、やめろーー!!」


雷化したクロウが突っ込んで来た。

お読み頂きありがとうございます!

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