第1章13話
俺は新たなスキルについて考えながら森の中を走っていた。
【心気装填】は常時発動型で装填とある様に。
スキルの威力を高める為にエネルギーを貯めてる状態で維持している様だ。
連発出来るのかは分からないが周りのエネルギーも多分吸収してる感覚がある。
そして俺の心へのスキルからの侵食を守る力も兼任している。
このスキルは心の有り様で成長するか。
俺はこの3年全く成長出来てなかったんだな。心的には。ちょっと残念だった。
しばらく走って森の中心部から北東方面に向かうと。
木が倒され、土煙が上がっているのが見える。
「ん?何故ワイバーンは騒いでるんだ!?『魔力感知』」
俺は魔術を使ったが……
「は?何だこれ?」
驚愕した。
そう感知範囲が倍以上に伸びていたのだ。
これはスキルの影響なのか分からないから何とも言えない。
感知でわかったのは5人組の奴がワイバーンに戦いに挑んでいるが戦いになっていなかった。
明らかにおもちゃにされてた。
「チッ、まさかエルフじゃないよな??頼むぜ。」
俺はさらにスピードを上げ雷牙と牙炎剣を抜き柄を握る力を込めた。
土煙が上がった場所には
先程の門番と門の上に居た兵士がヒィヒィ言いながら逃げてた。
数は3人で、感知した時には5人居たので既に2人やられてる様だ。
「おい、お前ら下がれって言うか逃げろ。逃げないなら守る事は出来ないから巻き込んでも文句を言うなよ?」
「ヒィ〜〜」
3人は悲鳴を上げながら一目散に逃げていった。
俺は軽くワイバーンの周りを円を描く様に走る。
そして観察する。
ワイバーンは亜竜種の翼竜だ。
つまりは手が無く翼を先に落とせば良いと、思うが俺には秘策があった。
「『グラヴィティ』」
「ギャアアアア」
ワイバーンは咆哮しながら重力に耐えてるので俺は体重を3倍にした。
羽が完全にペタンと落ちたらそこを狙い牙炎剣で斬りつける。
騒ぐが関係がない。
俺は雷牙に魔力を込める雷牙が甲高い音を放ち始めた。
俺は雷牙でワイバーンの首を斬りつけた。
ワイバーンの首は、最初鱗に引っかかったが、何事も無く切れた。
驚きつつもすぐに雷牙から魔力を抜いた。
剣が熱を持っていたからだ。
俺は体の方を収納袋に入れて頭は……
「【零氷】」
すっと氷漬けに出来た。
感覚的に前の半分くらいの労力で出来た気がした。
「これが心気装填のスキルの力か。」
頭は討伐証明として持ち帰りサインを貰わないといけない。
そういえば、と周りを探すと。
やはりあったワイバーンがここに居付き始めた理由が。
「卵が4つか!大漁大漁!」
卵を収納袋にしまえず、俺は仕方なく手で持って帰ることにした。
卵のせいで両腕が埋まってしまった為ワイバーンの頭も収納袋に入れてた。
俺は上機嫌でほくほく顔だ。
いくらになるかもはや予想すらつかない。
「それにしてもワイバーンってあんまり強くなかったな?」
なんて調子に乗っていると、
ゾワッ
急に悪寒が走り全身に鳥肌が立って俺は言葉にならない恐怖を感じて、考える前に走り始めていた。
ドォーーーン。
爆煙が上がって俺は吹き飛ばされていた。
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