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第1章11話

〜ガード家〜


「バルク様サマンサ様より補佐を承りましたルイです」


執事服の30代の男性がバルクへとお辞儀をする


「それでアロウの足取りは分かっているのか?」


バルクはそんな相手に粗雑に問う


「はっ!アロウはカロの町へ向かった様です」


ん?とそこで思う。始末するのは今日決まったって言うのに何故この男は既にこれだけの情報を持っているのだ?

いや母上か、アロウの事をかなり毛嫌いしていたからな。最初っから始末するつもりだったんだろう。



「そこまで知っているのであれば何か策があるのか?」

バルクはこの執事ルイが策があってもう既に動いているだろうと読んでいた。


ルイは再びお辞儀をして

「子飼いの連中が居ます。金で雇っただけなので足は着きません。アロウという貴族が逃げ出したから始末をしろと言って容姿を伝えておけば可否が届くと思われます」


やっぱりかと思いため息をつく。


「ソイツらは今すぐに動かして間に合うのか?」


バルクは一応聞いておく。

「はい、多分2日目の野営場でまみえることになると思います」


「わかったその代わり始末したかどうかしっかりと調べろよ?首でもなんでも持ち帰らせろ」


「かしこまりました。すぐ手配します」


そう言うとルイは紙に何かを書き、伝書鳩を飛ばした。


多分これは状況確認なんだろうなと思いつつその行為を眺める。


するとルイはお辞儀をして

「では失礼致します」


と言ってバルクの部屋から出て行った。

「全て母上の掌の上か……」

苦い顔をしながらバルクも明日からまた始まる学園の準備を始めるのであった。


廊下では

「ふふふ特に何も言わないとはサマンサ様の傀儡とはよく言った物だ」

怪しい笑みを浮かべながらルイは笑っていた。



その頃ルドルフは

「ぐおぉぉぉ何も思いつかんぞ〜」まだ悩んでいた。


サマンサは

「これでアロウが死ねば次はクロウをどうにかしてこの家から追い出さないと。バルクちゃんの為にもね、ふふふっ」

そう言いながらワインを傾けうっとりとしながら嗜んでいた。



様々な思惑と悪意が混ざり合いアロウへとその全てが向けられた。

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