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円環的友情論。


 帆乃はカワイーね、とサトちゃんがにこにこするたびに、私はちょっと苦しくなる。

 嘘を、ついた、ときみたいに。

 ごめんね、サトちゃん。

 帆乃歌はサトちゃんが思ってるような、天然可愛い女の子じゃないんだよ。

 帆乃は、サトちゃんを利用するために、仲良くなったんだ―――。



 三年生になってすぐ、帆乃歌と颯子の親友である暁里ちゃん――サトちゃんが、幼なじみの藍川くんと、彼氏彼女の関係になった。

 それはうん、よかったと思うんだ。ホントに。

 サトちゃんは何だかんだ言ってても、藍川くんのことがずっと好きだったんだろうし、藍川くんはわかりやすいんだかわかりにくいんだか、サトちゃんだけを最初から見てたみたいだし。

 でも、サトちゃんが帆乃たちと仲良くするたびにいちいち睨むのはやめてほしいの。

 どんだけ心狭いの。

 二年間サトちゃんをほったらかしにしてたくせに。

 その間サトちゃんの傍にいて、癒しになってたのは帆乃たちなんだからねーっだ。



「帆乃ちゃん、総司のことよく見てるよね。もしかしてー、興味あったり、する?」

 何を言い出すんだろ、この人は。という気持ちをこめて工藤くんを見た。

 とたんにニッコリ作った彼のカッコイイ笑顔が崩れて、眉を下げた情けない表情になる。

 ハンサムさんがだいなしよ、と言おうと思ったら、

「わー。とっても嫌なのはわかったから可愛いカオ般若にしないでー!」

 と大きな手のひらで顔面を覆われた。

 むか。般若とは失礼な。

「藍川くんなんか見てないよ、あんな大魔王キョーミないよ、あるとすればサトちゃんの彼としてふさわしいかふさわしくないかそれだけだよ」

「あ、うん、わかりました、そうねー、見てるんじゃなくて監視してたんだよねー」

 ぷりぷりする私を宥めるように頭を撫でる彼の手を、首を振ってプイッと払う。

 ゴメンゴメン、ゴキゲン治して~と慌てる工藤くんは、藍川くんの友だちだ。サトちゃんと一緒にいる関係で、三年になってから仲よくなった。

 前生徒会役員、副会長だった彼は、軽いルックスに反して面倒見がよくて人当たりもよい、男女問わずの人気者。

 もちろん女の子にもモテるけど、特別に親しい相手がいるわけでもない。

 まんべんなく、優しい。

 甘やかされるのはキライじゃない。でも、工藤くんが何で帆乃を構うのかわかんない。

 三年生になってクラスが分かれてから、おバカな帆乃のためにサトちゃんが放課後図書室で勉強を教えてくれるのが日課になっていた。颯子は付き合い。

 勉強会みたく、毎日居残り。

 工藤くんがそこにいつの間にか加わったのは、藍川くんとサトちゃんの橋渡しをするためなのかなって最初は思ってた。

 でも、よくよく考えると、あの大魔王がそんなめんどくさいことを友人とはいえ他人に頼むわけがない。回りくどいことをするより、とっとと自分で攻略するだろうし、現にそうした。

 とすると、工藤くんの性格からするとサトちゃんたちの仲をまぜっ返したり、絡んでいたのはただの面白がりだったんだろう。

 ――なのに、あのふたりがくっついたあとも、こうして帆乃のところへやってきてチョッカイ出すのは何で?

 アレかな。サトちゃんによく言われる“イジリたい”ってやつなのかな。

 帆乃の外面だけ見て、わけのわかんないほのめかしをする男はキライ。

 だけど、全部の女の子に愛想のいい工藤くんはそれがいつものことだから、一緒にいて楽。

 いちいち身構えなくてすむから。

 今まで帆乃には普通に付き合える男の友だちがいなかったし、工藤くんという存在は結構、貴重なんだ。


「帆乃っ! 昨日工藤と二人で図書室にいたってホント!?」

 翌日の休憩時間、サトちゃんが血相変えてすがりついてきた。私はサトちゃんの勢いについて行けず、目をパチクリ。

「え、ぇー? うん、勉強付き合ってもらってた」

 昨日はね、藍川くんが部活休みだったから、サトちゃんは彼に捕獲されちゃったんだよね。颯子は先生のところ行ってたし。

 ひとりぼっちで寂しく帰ろうとしたところで工藤くんがやって来て、サトちゃんがいないなら俺が教えてあげようかって言ってくれたんだ。

 自分が家に帰ってから自発的に予習復習するとは思えなかったし、それならってお願いしたの。

 そう説明するとサトちゃんはギラリと瞳を光らせる。

「野郎……人の不在を狙いやがってからに、成敗してくれる……!」

 常日頃から帆乃歌や颯子に近づいてくる男を蹴散らしているサトちゃん。ドスのきいた声で空を睨み付ける凛々しい顔をうっとり眺めた。いやんカッコイイ。

「もう、サトちゃんたらヤキモチ妬かなくてもー。帆乃はサトちゃんのものだよっ」

 サトちゃんのほっそい腰にきゅっと抱きついたら即座にベリッと剥がされた。

 ・・・・・。出たな、大魔王め。

 私の首根っこを掴んでサトちゃんとの仲を裂いた大男と、睨み合う。

 アンタなんかサトちゃんにゾッコンめろめろなくせに、凄んだって怖かないわよ~だ!

 無言でしばし睨み合ったあと、

「工藤、引き取れ」

 ポイッと投げ捨てるように、いつの間にか脇にいた工藤くんに押し付けられた。

「お前あからさますぎるよ……」

 呆れたような工藤くんの声にウンウン頷く。

 なんとでも言え、と傲慢な一瞥をこちらに投げて、大魔王は文句を言っているサトちゃんを引きずっていった。

 きぃ、あのやろうっ。

 サトちゃん奪還に向かおうとするものの、やんわり私の胴に回った工藤くんの腕に阻まれてしまう。

「工藤くんせくはらっ」

 ペシリと叩くと悪びれずニヤリと、失礼なんて言いながら腕を解いて降参のポーズ。二人が去った方向を恨みがましく見つめている私を、工藤くんがおかしそうに笑う。

「帆乃ちゃんと沖田ちゃんはらぶらぶだよねー」

 そうだよ! なのにあの大魔王が割り込んできやがって!

 やっぱり、サトちゃんがアイツと両想いになったのはよいことなんだけど、素直に喜べないのよ。

「帆乃と颯子のサトちゃんだったのにぃ……」

「帆乃に変なチョッカイ出すんじゃないわよって凄まれちゃった。沖田ちゃん怒ると怖いんだ~」

 もうちょっと信用してほしいな、と言う工藤くんに私は胸の中だけで呟いた。

 サトちゃんはね。

 絡まれやすい帆乃歌と颯子の守護者だったから。

 ――帆乃が、そう仕向けてしまったから。

 藍川くんにサトちゃんを取られたのはくやしいけれど、これでよかったのかもしれない。

 帆乃が、サトちゃん離れをする良い機会なのかもしれない――…


「うまいことやったわね~、沖田さん」

 颯子と二人、耳に入ったその言葉にキョトンとした。

 同じクラスの、あまり好きじゃないタイプの人たちが、放課後、サトちゃんが来るのを待ってた私と颯子に聞こえよがしにそう言ったんだ。

「目立つ人と一緒にいれば彼らの目にも止まりやすいもんね。藍川くんはまんまと策に嵌まっちゃったわけか」

「残念ね、中原さんたち。一人しか釣れなかったみたいで」

「ええ、工藤くんは面白がってるだけでしょ? だって、いくら可愛くても……ねぇ」

 クスクス。

 ヒソヒソ。

 出来の良くない頭の中で妄想を繰り広げる方々の言葉が、教室に浮遊する。

 よくあることだ。

 ストーカーみたいな男子生徒に付きまとわれたあげく、その彼女や友だちに思わせ振りな態度で弄んだと責められたり。

 かわいこぶってる、男だけにいい顔して、とか、全く心当たりのない陰口を叩かれたり。

 帆乃のやることなすこと、“男に媚びてる”なんて取り上げて、あげつらう。

 昔は、いちいち傷ついていたけど。

 今は何でかな、全然痛くない。

 どっちかっていうと。

「――ばっかみたい。」

 そう、馬鹿みたいだ。

 帆乃歌の、いわゆるアニメ声ってやつが会話の切れ目に響いて、まだまばらに残っていたクラスメイトたちを金縛りに陥らせた。

 彼女たちの軽口を纏った陰口に、ただ困った顔で居心地悪そうにしていた颯子が、私を見てポカンと口を開ける。

「他人のウワサ話しかできない人って、ヨッキューフマンっぽいよね」

 明るく言って、じ、とそちらを見つめる。

 今まで、何を言われても無視して黙っていた私が、イキナリ反撃してきたことに彼女たちはとっさに反応できないでいるようだった。

「下品ってゆうかアワレ?」

 とびきり可愛らしく笑ってやった。

 関係ない人がプッと吹き出すのが聞こえた。それが弾みになったのか、彼女たちが顔に朱を走らせて立ち上がる。

「ちょっと!」

「なにその態度! 何様よっ」

「人気があるからっていい気になって……」

「前々から訊きたかったんだけど。その人気があるってどこ調べ? 言われる心当たりないんだけど」

 休む間もなく言い続ける。

 本当に、疑問だったんだ。

 人気があるって言うのは。

 男女問わず慕われてる三井前生徒会長さんとか。

 非の打ち所のない女性である華道部の(カオル姫とか。

 おちゃらけてるけどいざと言うときは頼りになる、工藤くんみたいなひとのことを言うと思うんだ。

 帆乃歌のような、上っ面を見て勝手に寄ってくる男の子からの支持なんて、本物じゃないもの。

 それを思うとこのひとたちの敵意って、的ハズレと言うか、ご苦労様? つい、憐れみの目で見てしまった。

 ホント、今までなんでこんな人たちの言葉に脅えていたんだろう。

 見当違いの悪口なんて、どうでもいいのに。

 そのために今までサトちゃんを矢面に立たせて、縛っていたなんて。

 私のほうが、ずっと、馬鹿だ――。

 私があまりにも平然としてるからか、それ以上罵るレパートリーがなかったからか、「相手してられない!」みたいな捨て台詞を投げて彼女たちは教室から出ていった。

 相手してらんないのはこっちだよ。

 ふん、と鼻息荒く見送って、まだポカンとしている颯子に「くちにホコリ入るよ」と注意した。

 パクリと口を閉じた颯子は、パチパチと瞬きしたあと、息を吐き出した。

「……びっくりした。どうしたの、帆乃ちゃん、暁里ちゃんみたいだったよ」

「えへー。ちょっとサトちゃんを見習ってみましたっ。カッコヨイ?」

「よいよい」

 くすくす忍び笑いで颯子と話してると、「帆乃ちゃんが沖田ちゃんみたいになるのはありがたくないなぁ……」と足元から声が。

 見下ろすと、身体を丸くするようにちっちゃくなってしゃがんでる工藤くんがそこにいて、ぎゃっと悲鳴を上げる。

「工藤くん? なにしてるのっ」

「いや、沖田ちゃんの代わりにお嬢様方をお迎えに来たんだけども。入りにくい話してるな〜と出るタイミングが」

 俺が割り込むと角が立つでしょー、と折り曲げた手足を伸ばしながら立ち上がって苦笑した。

「盗み聞き、趣味悪いよっ」

 みっともないとこ見られちゃった照れもあって怒るフリ。可笑しそうに笑って、工藤くんは私の頭を掻き回した。

「自分で頑張るのもいいけど。沖田ちゃんの半分くらいでも良いから俺も頼りにしてほしいな」

 ね? と柔らかに笑う工藤くんには、なんだか逆らいづらい。

 信用しても、いいと思うの。

 工藤くんは、帆乃に近づく外見目当てな他の男の子たちとは違うって、もうわかってるから。

 サトちゃんと颯子と、私とで手を繋いで作っていた(サークル)を崩して、他のひとを入れてもいい時期なのかもしれない。

 ――でも、素直に頷くのは何だかシャクで、見上げた工藤くんから目をそらして、廊下を覗く。

「……サトちゃんの代わりって、サトちゃんは?」

「総司に部活始まるまで拘束され中」

「あの男……最近見境なくない」

「教室でも構いまくりだよー……アレ見てたらどーしたって沖田ちゃんのほうが総司にまんまと捕まったってわかるのにねぇ……」

 それは彼女たちの言葉に対するあてつけなんだろうか。

 二人のことを知りもしないで勝手な憶測による噂話をするやつらにもっと見せつけてやればいい、と思ったりするけれど、それはそれでムカつくの。

 サトちゃんと藍川くんが両想いながらもすれ違った理由なんかは、聞いている。

 本人同士じゃない、他人の都合で気持ちを操作されてしまったこと。

 今の藍川くんなら、もうサトちゃんを逃がしたりしないし、どんな相手からも守れるだろう。

 帆乃がいなくても。

 サトちゃんは笑っていられるだろう――。



 サトちゃんと初めて会ったのは、入学式。同じクラスになったのがきっかけだった。

 すごくカッコキレイなひとがいる、と。

 艶やかな黒髪をキュッと頭頂高く結び、真っ直ぐに背筋を伸ばした彼女はその凛とした雰囲気で周りと一線を画していた。

 外部入学なんだろうってことは、すぐにわかった。誰も、知り合いが居なさそうだったから。

 ある程度のグループが出来ているなかで、一人静かに佇んでいたから。

 ――だから。

 評判の悪い帆乃歌のことを知らない彼女なら、友だちになってくれるんじゃないかって思ったんだ。

 式のために移動する途中、やっぱり一人で歩いてた彼女におそるおそる、声を掛けたんだ。「一緒に行っていい?」って我ながら何ソレなセリフだったけど。

 一瞬キョトンとした瞳が、まばたきのあとキラキラした強い輝きでもって微笑んだのに、私は一発でノックアウトされてしまったのだ。

 一部の女の子に毛嫌いされて孤立していた帆乃と颯子、まだ友だちのいなかったサトちゃんはあっという間に仲良しになった。

 もともと面倒見がよくて正義感が強いサトちゃんは、嫌がらせや悪口をいう子たちからかばってくれるようになり。

 そんなサトちゃん自身をすぐに好きになった私は――打算でサトちゃんと仲良くなろうとした自分をものすごく後悔した。

 帆乃をかばうせいでサトちゃんも悪く言われたり、帆乃たち以外の友だちが出来にくかったりするのが申し訳なかった。

 でも、サトちゃんは笑うのだ。

 帆乃たちと友だちになれて良かったと。

 一人で全然平気そうに見えたサトちゃんだったけど、実はそうでもなくて、帆乃が声を掛けるまで心細かったんだって、随分あとになってから聞いた。

 あのとき。

 私が声を掛けなきゃ、サトちゃんは今もっとたくさんの友だちに囲まれていたはずなんだ。

 キレイで真っ直ぐで、自分ってモノをしっかり持っているサトちゃんは、絶対誰からも好かれる女の子なんだもの。

 ――もう、帆乃歌は離れたほうがいいのかもしれない。

 私だって、反撃できるようになった。サトちゃんの強さを貰ったみたいに。

 サトちゃんが一人だったのは、藍川くんとすれ違っていたせいだし、今はもう解決している。

 工藤くんみたいに、頼っていいよって言ってくれる新しい友だちも出来た。

 だから、藍川くんに、サトちゃんを返すべきなんだ――

 そう、密かに決心したとき。

「帆乃歌ああ~、颯子ぉ~~!」

 半泣きのサトちゃんの声がした、と思ったら、廊下を突進してきた勢いのままムギュッ、と二人まとめて抱きつかれた。

「さ、サトちゃん?」

「どうしたのー?」

「うう、総司が、総司がー!」

 真っ赤になって涙目でぷるぷるしているサトちゃんを反射的に抱き返してると、どす黒いオーラを背負った大魔王が向こうからやって来るのが見えた。

 紙でも挟めそうに眉間のシワを深くして。

「暁里」

 低い声がサトちゃんを呼ぶ。

 ビクンと肩を跳ねさせたサトちゃんは、引き続きぷるぷるしながら慌てて後ろに隠れる。帆乃たちより背が高いから、実際は隠れてないけど。

 いつもキュッと凛々しく結ばれてる髪は何故かほどけてて。

 肩に流れた髪の隙間から、見えたものに私は固まった。

「……暁里」

「や! とっとと部活にいけ馬鹿!」

「何やったんだか、」という工藤くんの呆れた声を耳にして、硬直が解けた私は大魔王をギッと睨み付けた。

 サトちゃんを庇うように仁王立ちする。

 ムッと鋭い目が私に刺さったけどヘでもない。

 前言撤回だ。

 こんなヤツにサトちゃんを渡してなるものか!


 知ってるの。

 サトちゃんは凛々しく正義感の強い素敵な女の子。

 だけど、好きな相手には弱い、可愛い女の子だってこと。

 意地っ張りで、素直じゃないのは臆病さの裏返しってこと。

 恋愛になると純情で奥手なの。

 でなきゃ、五歳の時からの片想いなんて、続けてないよね。


 ――サトちゃんのキレイな首筋に付いた紅い痕。それがどういうものか私にだってわかる。

 サトちゃんのこの恥じらいっぷりと脅えよう、無理矢理コトに及ぼうとしやがったな。

 帆乃歌の後ろでぷるぷる震えているサトちゃんは可愛らしくも頼りなげで。

 保護欲を掻き立てられた。

 今までサトちゃんが帆乃たちを守ってくれたように、今度は私がサトちゃんを守ってあげなきゃ。

 こんなハレンチ大魔王になんか、帆乃歌たちの大事なサトちゃんを任せられるものか!!

“ どけ ”

“ やなこったい! ”

 目で会話をする私たちの間にビシバシビシと火花が散る。


「――ここに大魔王VS勇者ホノカの闘いが幕を切っておとされたのであった―――。」

「いや颯子ちゃん?! なにそのナレーション! あああああ、総司のアホンダラー! いい感じだったのに、帆乃ちゃん傾きかけてたのにーっ!」

「ごしゅーしょーさまです~」


 背後からそんなのんきな会話が聞こえたけれど、丸無視した。



 やっぱり帆乃歌はサトちゃん離れ、まだ早いみたい。

 最後には、彼の手を取るってわかってるけど。

 もう少しだけ、私たちだけの、閉じた円を描かせていて―――。




    円環的友情論。――end.

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初出:サイト拍手お礼文【円環的友情論。】'09年12月10日/18枚

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