第4話「嘘のような理想郷、おまけ」
遊び場の形をした何か「清掃任務を開始する」
めっちゃ駆動している何か「任せろ、最速で終わらせる」
正立方体の何か「わーい、ゴミいっぱい!」
土星の形をした何か「ちょっと、増やすな!」
シインビール「ラジオ体操第3~」
紙コップ「資源管理が、まだまだだね」
保志宇宙が、いつものように『地図製作班の何か』で打ち負かされた腹いせに紙コップを台所に放り投げたとき、ノックの音がした。
清掃員「困るんですよね。ゴミは分別して、それぞれ決まった日に出してもらわないと」
見ると、パックカー(ゴミ収集車)の収集口で戦闘機がもがいていた。
見回すと、表で最近騒がしかった4台は見当たらない。
パックカーに放り込まれたか、逃げたんだろう。
道理で静かだったはずだ。
清掃員は、パックカーから事務的に戦闘機を引っぺがすと、事務的に宇宙に返却してきた。
「……戦闘機はいつ?」
清掃員は、事務的に端末で引き取れるもの一覧を確認した。
清掃員「……中古車は、引き取りません」
道理である。
宇宙は、おとなしく戦闘機を引き取った。
シンビール「一日、一善!」
汚ねえまま、部屋に入るな。
洗車して来い。
用事を終えた清掃員は、事務的にパックカーに乗り込んで去っていく。
≪こちら、ゴミ収集車です。本日は、燃えるゴミの日です≫
ああいうAIもいるんだ。
世の中、捨てたもんじゃない。
宇宙「……ごみが散らかってる」




