ユキのひみつ。
お待たせして申し訳ありません><
ひぃ……一ヶ月近くも更新出来ていませんでしたね><
亀更新ですが今後ともよろしくお願い致します!
時間は少しだけ遡り、ここは聖域にある王立研究院。
そこには炎の守護精イフ、水の守護精マナ、風の守護精ジン、地の守護精アルフ、闇の守護精リュウキ、そして光の守護精であり、この聖域の王も集まっていました。
集まった守護精たちに恐縮しながらも調査に出たリーフの代理を務めるのは、この王立研究院の副長でリーフの補佐でもあるセナです。
「み、みなさんにお集まり頂いたのは、他でもない翆の宇宙にあるこの星のことで問題が生じたからです。まだ生まれて間もない惑星ですので人間は約680ほどです。度々地震やその後に起きた水害、土砂崩れと様々な災害が起こっており、星の深層で何か異変が起こっていると予想されます。」
「ふむ。研究院では星の深層までは調査できなかったようだね。今リーフが向かっているんだろう?」
「はい。先ほど転送門を通られまして、転送門を閉じたところです。現在その星との波長を合わせておりますので映像が見るのはもう少し掛かりそうです。」
王様の問いかけに、セナは頷きながら答えました。
そんな時、炎の守護精の補佐役であるエイルがバタンと大きく扉を押し開いて飛び込んできました。
その表情にはいつもの穏やかな雰囲気は微塵もなく、とても慌てているようです。
「っ……!し、失礼いたしますっ。イフ様っ。ユキちゃんが、ユキちゃんがいませんっ。」
「……何?どういうことだ?」
「ちゃんと出られないように片開きの扉に付け替えていたのですが……。どこにも……。」
「っ!?」
その言葉を聞いて一番に扉へ足を向けたのはイフだったはずなのですが、それより先に反応してしまったのはリュウキでした。
「待つんだ。イフ。リュウキ。」
「「っっ!」」
王様は慌てた様子で扉に向かった2人に声をかけて制止しますが、イフとリュウキは歯がゆそうに焦れた様子で振り返ります。
王様はふわりといつも通りの柔らかい微笑みを浮かべると、小さく首を振りました。
「聖域にユキを害そうとする者はいないよ。君たち2人は少し冷静になった方がいいね。今の最優先事項は……分かっているんだろう?炎の守護精、イフ・サラマンダー。闇の守護精、リュウキ・オプスキュリテ。」
「……ああ。」
イフはグッと拳を握り閉めて地面へ視線を落としましたが、リュウキはまだ納得出来ないといった表情で、視線は扉へと向かっていました。
「リュウキ。……はぁ。あまりこういうこと言いたくないんだけどなぁ。……。闇の守護精リュウキ・オプスキュリテ。この聖域と全宇宙の王、光の守護精ライト・リュミエールが命ずる。担った任を放棄することは許されない。……いいね?」
「……っ!……御意に……。」
耐えるように頭を垂れたリュウキの頭をぽんぽんと跳ねるように撫でた王様、ライトの表情は困ったように苦笑いしていました。
ちょうどその時、3人の会話を耳に入れながらも翆の宇宙の問題の星との波長を分析していたセナが動きました。
「守護精の皆様。お待たせ致しました。映像を拾いました。ご注目お願い致します。」
その場にいた守護精たちは、大きな丸いテーブルを囲むとすり鉢状になったテーブル上には、まるで泉が沸いているように波紋が広がり、そこに浮かび上がった映像へと視線を向けます。
その映像は、最初は星全体が映り、雲の上からズームしていき、大陸を移しながらもだんだんと地形を映し出していきました。
そして岩のゴロゴロと転がる荒野を映し出した後、小さな集落のいくつかの木造の屋根へと移り変わり、ゆっくりと近づいていきます。
すると、集落の村の端で一部土砂崩れでも起きたのか、岩や土砂に押し潰された家が映り、その周りで土砂を掻き分けている人などが映りこんでいきましたが、その中で見慣れた白い整った服とマントを土に汚しながら作業している人物がいます。
「リーフ様!?」
「っ!?何故リーフがあんなことを……。」
「珍しい光景だねぇ。」
驚く守護精たちと副長セナとエイルはそれぞれ面白がったり、驚いたり、興味深そうに眺めてしまいましたが、イフはその映像の端にチラリと映ったものに気づいてしまいました。
「っ!?おいっ。セナ!今映っている映像の左端、子供が映っているところをズームしろ!!」
「は、はいっ。かしこまりました!」
イフに言われ、セナが慌ててその部分を切り抜くようにアップさせると、泥に汚れて何かに耐えるような表情の少年と、リーフの様子を不安そうに見つめ耳としっぽを垂らした幼子が映りました。
「「「ユキっ(ちゃんっ)!?」」」
そこにいる全員が声を上げるほどに驚愕します。
どうしてユキが翆の宇宙の惑星にいるのか。
危険かもしれない場所にどうしてリーフがユキを連れて行ってしまっているのか。
誰もが口を開くこと無く凝視していると、土砂の中から女性だと思われる人間が救出され、その女性は瀕死の重傷らしく、その周りには人が集まって来ていました。
そしてユキが何やら女性の近くにいた男と話すと、その女性の治療を始めたではないですか。
傷を水で洗い、その小さな手で傷口を押さえ、そして驚いたことにユキが光に包まれるとその女性は起き上がり泥に塗れた少年を抱き締める。
その一連の流れに映像を見ていた守護精たちとセナ、エイルは言葉を失うことになったのでした。
やっとリュウキと王様のちゃんとした名前が出せました^^;
いやぁ長かった……。
オプスキュリテ=闇
リュミエール=光
という意味です。




