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#22


由梨とクラスの出し物を回っている時もずっと私は隆ちゃんのことを考えていた。


「おーい、美咲?」


「・・・へ?」


ボーっとしていた私に由梨は話しかけてきた。


「やっぱり先生のこと気になってるの?」


私の顔を覗きこんでくる由梨。


「ううん、違うよ!あ、あそこ入ろうよ!」


私は笑顔を作って早歩きで「占い喫茶」という店に入っていった。


まあ、もちろん由梨には私の気持ちなんてお見通しなんだろうけどね・・・。


占い喫茶に入ると中は真っ暗だった。


暗幕が使われていて、机にも黒いテーブルクロス。


そして占いをしているであろうと思われるところも暗幕で囲まれており、そこから微かに光が見える程度。


「うわー・・・暗い・・・」


そういいながらも私たちは案内されるがまま席についた。


「どちらの方から占いを始めますか?」


「じゃあ、美咲先行ってきなよ」


「あ、うん。わかった」


そして私は一人占い師のいる暗幕の中へと入っていった。


占い師は男子でここは後輩のクラス。少し笑ってしまう。


「何を占って欲しいですか?」


「んー、じゃあ将来の恋愛とか・・・」


すると彼は私の顔をじっくり見ながら水晶に念を込め始めた。


・・・こっちガンミしないでほしいなー。


「えー・・・このままだと彼氏と破局するでしょう」


「え・・・」


なんて悲しいお知らせなのでしょうか。


でも実際そうなるかもしれないよね。だって私なんて・・・。


考えるたび想いが込み上げてきて、涙がでてきていた。


そんな私を見て彼はびっくりしている。


「あ、ごめんなさい・・・。占いっていってもインチキですもんね。なのに本気にしちゃって・・・」


「いや、あの・・・(インチキって・・・めっちゃ失礼な事をスラスラと・・・)」


「私、彼が好きです。大好きなんです。でも彼はイケメンで・・・、私となんて釣り合わなくて・・・でもそんな私を愛してるって言ってくれて・・・。でもでも実際本当は私はおもちゃなんじゃないか、とか信じれなくなって・・・」


すると彼は突然ぐずぐず泣き続ける私の頭を撫でてきた。


「大丈夫ですよ!自信もってください!先輩かわいいんですから」


後輩に気を使わせちゃった・・・。


「ありがとー・・・、頑張る!私頑張ります!」


私は涙を拭き、彼にお礼を言って暗幕の中を出た。


泣いている私を見た由梨は心配をしてきてくれた。


でも逆にすっきりしたと伝え、次に由梨が暗幕の中へと入って行った。


それと同時に誰かが教室に入ってきた。


「・・・隆ちゃん」


聞こえないくらいの小さな声で呼ぶ。


隆ちゃんの隣にはさきほどの先輩。


「せんせ~、一緒に占ってくれませんか~?」


「え?何を?」


「私とー、先生の将来ですよ~」


・・・神様、魂が抜けそうです。


ホント、やきもちなんてみっともないよね。


何も見えない、聞こえない!


そう言い聞かせながらも私は目で隆ちゃんを追っていた。

更新遅れました;;;

いろいろ大変で;;

忘れかけなのでストーリー間違ってたらすみません。

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