プロローグ
頑張って行くんでブクマと⭐︎お願いします!
ジリリリリリ!
「ふあぁぁ〜」
俺、こと若月佳輝は無機質な音によって叩き起こされる。
長い夢を見ていた気がする。
約10年前だろうか、小学生の頃の話だ。とても仲の良い(?)幼馴染がいた。?をつけている理由はことあるごとに煽られ、いじられよく喧嘩もしたし、叩かれたこともあるからだ。
そいつと俺は家も近く親同士の付き合いもあった。幼い頃の話だが俺はその子に恋心を抱いていた気がする。
しかし、5年生の頃親の転勤で別れてしまった。
その後会うことはなく、顔も、名前も忘れてしまった。
思い出そうとするももやがかかったように思い出せない。
いや、こんなことを考えている暇はない。今日から高校生だ。入学式から遅れたらお話にならない。
すぐに寝癖を直し、パンにバターを塗り焼いて食べる。
制服に袖を通し、ネクタイをつける。
よし、服装はバッチリだ。
カバンを持ち、俺は外に出る。
◇◇◇
ピロピロピロ♪ピロピロピロ♪
「ん〜」
長い夢を見ていた気がする。昔、数年ほど前の頃を。
私–−暁綾音にはその頃好きだった…いや、今も好きだから過去形ではおかしいだろう。
とにかく好きな男の子がいた。身長は私より高い面白い人だった。幼稚園生の頃は結婚の約束もしたなぁ。
しかし私たちが5年生の頃、彼の両親の転勤で東京に行ってしまった。その時私は笑顔で見送ることができた。
しかし、笑顔でいれたのは送る時だけ。彼を見送ってすぐ、私は家に帰り自分の部屋で泣いた。その日はご飯も喉を通らなかった。
一週間は家に引き篭もった。
そして私は決意したのだ。東京の学校に行き、彼に会うと。
その日から死ぬ気で勉強し続けた。
そして今日がその日。東京の中でも有数の進学校に合格し、上京を果たしたのだ。
私は出発の準備をする。パンを焼き、ジャムを塗り頬張る。
髪を整え、軽いメイクをし、制服に袖を通す。
服装はバッチリ。
彼にいつか会えることを夢見て私はドアを開ける。
◇◇◇
『ガチャッ』
ちょうどお隣さんも出るらしい。
挨拶していこうと思いそちらを見る。
「こんにちは…」
そこにいたのはとても美しい女性だった。
茶色がかった金髪に、小さく丸い顔に大きな瞳。けばけばしくない、上品なメイクは彼女の美しさを引き立てていて、足は長く女性らしい起伏に富んだ体つきをしている。
制服を着ているが、おそらく同じ学校だろう…なんか既視感があるような?
とにかく、とても綺麗な人だ。そう思って見惚れていると彼女もこちらに気づいたのだろう。
目が合うと彼女の顔は真っ赤になって走って行ってしまった。
なんでだ…俺ってそんな気持ち悪い顔してるのか…?
朝からメンタルが壊れそうだ…学校生活がうまく行くといいが。
そう思い俺は学校に向かう。
そして気づく。
ハンカチ落としてね?
◇◇◇
私は走りながら考える。
見間違えるはずはない。彼だった。
私が10年以上思い続けている幼馴染の優しくて、強くて、格好いいあの人。
思わず驚いて逃げ出してしまった。顔が燃えるように熱い。
家が隣だなんて聞いていない。
今の顔はとても人に見せられる顔ではない。
私はあの人に可愛いと思っているよう自分磨きに勤しんだ。
あの人と同じ学校に通える驚きと嬉しさで胸が高鳴る。
私はこれから始まる学校生活に思いを馳せた。
彼らは高校生です。




