表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

大!……どん!でん!がえし!

病室には看護士、医者、ベッドに横たわる老人。

その孫と家族がいた。

全員が涙を浮かべ、特別に入室が許されたペットの猫も悲しそうな顔をしていた。


 「おじいちゃん目を覚まして!」


「そんな!親父!まだ親孝行なにもしていないのに……」


「……」


あー。


これはワシは死んだのー。


『突然現れた行方不明のおじいちゃんが孫や息子に悪く言われながらも少しずつ絆を深め家族になっていく』……笑って泣いてのコメディー映画のラストの泣きどころだもん。


マサル泣くな。


男の子じゃろう?


マサルお前はよくやったよ……ワシは死ぬ……サラバじゃ……



「やっと家族になれたのに!おじいちゃーーん!」



「おやじーー!」


「最後に……家族になれて……うれし……かっ……た……」



『うわああぁぁ!』 







「ありがとう田中……」


「田中……やすらかに……」


数日後、昌と賢は墓の前で手を合わせた。


「田中よすまんのう!」


賢と昌の間には数日前まで死にかけたとは思えないほど元気になった『マサル』がいた。


「まさかあそこから息を吹き返すとは思わなかったよ」


「一時間後にはご飯モリモリ食べてたしね」


「奇跡っておきるもんじゃのう!猫の『田中』を死神が間違って連れていたのかもしれんな!」 




  



そうニャよー。


まったく。


『墓参りをしているから、おじいちゃんが死んだとみせかけて実は死んだのは猫の『田中』で。墓はペットの墓だった』というどんでん返しストーリーに巻き込まれたほうはたまったもんじゃニャい。


まあいい。

笑って泣いてのコメディーのラストはやはり笑顔じゃなければの。


さて……天国にいくか……


「あー君」


んにゃ?


長い白髭と白髪で杖をもった老人に話しかけられた。


おかしいニャー。


なぜワシが見えるんかのー?


「私は生と死を司る神だ……」


「神?神様がワシになんのようで?」  


神と名乗る男はすまなそうにこう言った。








『すまんのー。ワシの手違いでおぬしを殺してしもうた。お詫びにチート能力をつけて異世界に転生させてやるわい!』



「にゃニィっ!?」









新たな物語が始まる……?



次回『猫からはじまる異世界ライフ』


声優…濱口優



この小説でなにが言いたかったかというと、ありとあらゆる物語で『おじさんの生存率低すぎ』。


おじさんの生存率をみんなであげよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ