”光神化”
side 白金詩織
今回のターゲットは、大陸の西端にあるフラム王国にある『牧場』だ。この国は、未だに私達の仲間の開放を行なっていない国の一つだ。だから、邪魔する奴らを出来るだけ惨たらしく殺しまくって、恐怖を与える事も目的に含まれている。
「クソ、コイツらが噂の翼人かよ!?とうとうこんな所まで来やがったのか!?」
「殺せ殺せ!女一人で何が出来る!」
そう、このエリアを担当しているのは、現在私一人。・・・でも、コイツら相当頭が悪いらしい。
「私が一人で此処にいる意味を考えないのか?」
「何だと?」
怪訝な顔をしている。・・・可笑しいな、私達の力の強大さを思い知らしめる為に、この一ヶ月程、色んな場所で暴れて来たのに。コイツらは、翼人の力の大きさを理解していないのだろうか?
「私が強いから、一人でも十分なんだよ?」
そういって、私は翼を展開する。私の翼は、純白の光で構成された、絵画に出てきそうな天使の羽。この翼の美しさは、仲間内でも群を抜いていると思う。そのあまりの美しさに、敵も惚けている。
「ダメだよ、戦いの最中に気を抜いちゃ。」
でも、能力はエグイ。最近では、”重力操作”の赤嶺黒兎、”想像金属創造”の黒鵜宗二、”超超回復”の千里千尋らと共に、四天王なんて恥ずかしい名前で呼ばれているのだ。
「じゃ、自己紹介するよ。私はね、”光神化”の白金詩織。・・・まあ、覚えなくてもいいよ。」
「あぇ・・・?」
そこで、私の前に立ち塞がっていた部隊の隊長らしき人間の体が滑り落ちる。周りの馬鹿どもは、何が起こったか全く理解出来ていない様子で、腰から真っ二つになったその男を見つめていた。
「・・・え、あ、あぁあああああ!?」
そして数秒後、漸く現実を認識した一人が騒ぐと同時に、恐慌状態に陥っていく。でも・・・
「五月蝿い。」
ズルリと、また一人滑り落ちた。
「な、何が起きてんだよー!?」
「見えた?見えるはずないよね。だって、文字道理、光速だもん。」
「う、うあああああああああ!?」
錯乱した何人かが魔術や武器で攻撃してくる。しかし、そんなもの私には何の意味もない。
「な、何でだ!?」
「ば、化け物だ・・・・・・。」
剣で切り裂いても、槍で貫いても、魔術で焼いても何の意味もなかった。私に、痛みを与える事さえ出来ない。
「あ、あは、アハハハハハハ!貴方たち、光を殺せるの!?光そのものである私を、殺せると思っているの!?」
私の能力である”光神化”は、”光操作”の上位の能力だ。”光操作”は、光の屈折率を変えて幻影を作り出したり、レーザーを作り出したり出来る。これだけでも十分に強力な効果だけど、”光神化”は更に、体そのものを光へと変換するという能力を備えている。
「私は光であり、光は私。この世に光がある限り、私は死ぬことはないの!」
例えば、能力を発動していないときに怪我をしたとしよう。でも、その後に能力を発動さえすれば、周囲の光を食い尽くして私の体を再構成することが出来る。
更に、この能力は夜でも使用可能なのだ。正に無敵の能力と言えるだろう。
「ほら、避けて見なさいよ!」
体全てをレーザーへと変換し、走った。・・・一秒どころか、刹那の時間すらも経っていない内に、全てが焼け死んでいた。
能力解説コーナー
・”重力操作”
赤嶺黒兎の能力。
設定した範囲内の重力を、好きなように改変することが出来る能力。重力の強さから、掛かる方向まで全てを自由に改変出来るため、使い方によってはブラックホールを作ることも可能かもしれない。
しかし、現在はこの世界の神によりリミッターが付けられているため、そこまでの出力を出すことは不可能である。もし仮に出来たとしても、【魂の摩耗】というルールが変更出来ない限り、これほどの力を使えば、一瞬で全ての魂が磨り減り消滅することは明白である。
因みに、奴隷商人に使用した時は、360度全ての方向から、強力な重力を掛けていた。その為、ボールのような死体になったのである。
・”超超回復”
千里千尋の能力。
自身の肉体が正常以外の状態になった時に自動で発動する能力。珍しい、『翼を出していなくても効果がある』能力である。
しかし、翼を出していない場合は修復速度も落ちる為、戦闘などでは展開していたほうが無難である。
ただ、翼を展開していない時に彼女が即死攻撃を受けたとしても、完全に死ぬ前に再生するので、あまり違いはないかも知れない。
彼女は、とある実験によって脳のリミッターを意図的に外す事が可能である。普通ならば体がついて行けず崩壊するのだが、この能力の御陰で即座に治るため、近接戦闘で彼女に並ぶのは数えるくらいしか居ない。
・”光操作”
何人か使い手がいる能力。レーザーを作り攻撃が出来るなど、戦闘能力は高い。
・”光神化”
白金詩織の能力。
”光操作”の完全上位互換。自身の体や、彼女が触った物すらも光へと変換する、非常に攻撃力が高い能力。
彼女の攻撃や移動は、文字道理”光速”であり、知覚出来る生物など存在しない。ただ、彼女は能力の恩恵によりそのスピードを自覚、制御出来ている。
身体の欠損なども、空間に満ちる”光”を吸収することによって修復出来る。更に、この能力は、効率は下がるが夜間も使用可能である。
何故かといえば、夜間であろうとも目が見えるということは微量ながらも光が空間に存在するということであるからだ。その為、彼女を殺害するのならば、遠距離からの狙撃などで即死させるしか方法はないであろう。
白金さんの戦闘が微妙すぎる。後で書き直します。これはひどい。




