↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通の高校生の、特別な日常  作者: しゃー
2章 夏休み編
PR
60/104

60.再びグラウンドへ

俺は学校のジャージに着替え、タオルやスポーツドリンクを鞄に詰め込む。


今日から、柳の弟。優貴君のチームの見学に行く事になる。


「俺が行っても何も変わらないと思うけどな…」


そう呟き、俺は鞄を背負う。


リビングに行くと、同じくジャージ姿の妹がいる。


「なぁ…本当に葵も行くのか?」


「……悪い?」


本当に野球部に好きな子でもいるんだろうか。

お兄ちゃん複雑だよ…。


「…いや、葵が行きたいなら良いよ」


俺達は葵の中学へ電車で向かう。



校門の前に柳が立っていた。


「おはよ、柳。無理してこなくてもよかったのに」


「おはよー!ううん、お願いだけして、私いないってのもアレだし!」


柳は律儀な性格だな。なんて再認識した。


後ろにいる葵とも挨拶をし合ってる。



柳と合流後、顧問の先生に挨拶をする為に職員室へ向かう。


コンコン。


「失礼します」


と俺は職員室のドアをノックし、入室する。

夏休みの職員室はエアコンが効いており、事務作業をしている先生が数人と、野球部のユニフォームを着た男性がいた。


「おぉ、月城君かな?」


ガバッと立ち上がり、こちらに近づいてくる。

髪は短髪で、中肉中背のおじさん先生という感じだ。


「はい、初めまして月城相馬です」


「野球部顧問の岩本(いわもと)です」


と、お互いやりとりをしていると、後ろにいる葵と柳を見る。


「葵さんと、柳じゃないか。久しぶりだな」


と言っている。

柳はこの中学出身で、先生の事も知ってるみたいだ。


2人は見学です。という旨を伝達。


「お邪魔でしたか?」


葵は岩本先生に申し訳なさそうな感じで聞く。


「いやいや、そんな事ないよ。むしろ、お兄さんにうちの生徒の事教えてあげて」


と言われていた。



時間も時間なんで、歩きながら話しましょう。

と言われ俺達は移動しながら話す。


「本当に俺で良かったんでしょうか?」


「ん?というのは?」


「俺は指導経験とかないので、変な事を教えないか不安で…」


先生は「あぁ、それのことね」という感じで、少し笑いながら答える。


「実は、7月の中旬に中体連があってね。残念ながら、3年の代は地区予選で負けてしまったんだ」


3年生は既に引退したんだよね。と言う。


「だから、今は新チームになったばかりなんだ。今なら何を吸収してどう使うかは彼らのポテンシャル次第だよ」


つまり、


「君が何を教えても、どう使うかは彼ら次第だ。」


「仮に間違いを教えていたら、僕が止める。だから安心してみんなを見てあげてほしい」


「なるほど…わかりました。とりあえず…見てみます」


「うん、そうしてみて。というか、こちらこそ来てくれてありがとうだよ」


と言われるが、俺としては正直楽しみという気持ちがある為、感謝される程じゃない。と思う。



程なくして、第2グラウンド、

練習を始めている野球部の姿が見えてきた。


「そうだ、これうちのチームの帽子」


よかったら2人にも。と葵と柳に配っている。


葵は

「ブカブカだ…」

と言っており、


柳は

「どう?似合ってる?」

と聞いてくる。


「2人ともマネージャーみたいだね」


と褒めておいた。



俺たちを見つけた野球部のは、


『こんちゃーーす!』


『ちゃーーーす!』


とでかい声で挨拶をしてきた。



俺は帽子を取ってお辞儀する。


再び戻ってきたグラウンド。


バックネットに、マウンド、バットにボール。


俺はこの土を踏み、みんなを見つめる。


…さて、どんなチームだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。