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普通の高校生の、特別な日常  作者: しゃー
2章 夏休み編
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58/105

58.夏休みの過ごし方

夏休み。


最高だぜ…。


俺はリビングのソファで横になりながら、

RPGゲームを進めて、飽きたら野球のゲーム。

それも飽きたらスマホを見る。


という自堕落な生活を送っている。


「お兄、まじで暇そうだね」


キッチンに麦茶を注ぎにきた妹から言われる。


「そういう葵こそ何もないのか?」


「…人の心配してる場合?」


「いや、返す言葉がない」


俺はふと、思ったことを口にする。


「中学までは野球やってたから、夏休みの過ごし方わかんないのよね」


妹は「確かに…」と納得していた。


「そういえば柳から葵の中学のコーチみたいなの頼まれたぞ」


「は!?マジで言ってる?」


葵は目を見開いて、俺の方を見てくる。


「おう。これがマジなんだよ」


「……返事は?」


「いや、まだしてない」


葵は、少し落ち着いたみたいで、ソファに腰を下ろす。


「…なんでお兄なの?野球部の人いるでしょ」


「いや、話題になってるらしいぞ野球部で俺…。なんか聞いてないか? 」


「…いや、お兄の事野球部の人達から聞かれる事はあったけど…。そういう事?」


なるほど。そういう事だったか。


俺もお茶を飲もうと思い、冷蔵庫に向かいお茶をコップに注ぐ。


「で、どうすんの?」


葵は俺にコップを差し出して、入れてくれ、といつジェスチャーをする。


「なにが?」


「いや、コーチ。やらないの?」


「うーん……正直やっていいのかなって」


「なんで?」


「いや、なんでって…俺野球から離れて結構経つし、そもそも人を教えた経験だってないんだぞ」


「やりたいんでしょ?」


「……」


「やってよ」


やけにグイグイくるな…。

でも、葵の言ってる事は間違ってない。

俺の気持ちは決まってる。

でも、やっていいかの判断がつかないだけだ。


「まぁ、そうだな。もう1回見学程度のつもりで見てみるかな」


「うん、いいんじゃない。私も見に行くよ」


「なんでだよ。関係ないじゃん…。」


いや、もしかして!?


「野球部に好きな人がいるんだろ!?」


「……は?」


そこから、葵は、バカだとアホだの言ってきて話にならなかった。


好きな人いるなら言ってくれよ。お兄ちゃんがどういう子か確かめに行くからな。



夜、柳にLINEを入れる。


『柳起きてるか?』


送信後、即既読がつく。


『余裕』


なんだよその返し…。

俺は続けて文章を送る。


『この前の話なんだけど、野球のコーチ受けることにした。まだ間に合うか?』


『え!本当に?弟に聞いてみる!』


『おう。ただ、2週間くらいになるけどいいか?』


『大丈夫よ!あんがと』


『それと、俺はコーチじゃなくて、あくまでも手伝いみたいな感じだからね』


『わかってるよ!』


その後少しした後。


柳から自撮りが送られてきた。


家で、「ありがとうございます!」と頭を下げてる優貴君と…。


「……いや、そういう格好で自撮り送ってくるのはどうなんだ」


部屋着姿でピースしている柳だった。

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