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第1話

剣と魔法の世界。

シンプル・ザ・ベストで成り立つ異世界である。



「今宵も来たのだな。ヒト族の女よ」

「え、ええ。今夜もお願い出来るかしら?魔王様」

「うむ。良かろう」

我に任すが良いと言わんばかりに、魔王と呼ばれた、銀髪に青い目のした青年は、ぶつぶつと詠唱を始めたのである。



≪アブソリュートリ・デス・キル・ソウル・モール・チュエ・アム・モルテ・ウッチーデレ・スピーリト・トート・テーデン・ゼーレ・ムエルテ・マタル・アルマ・スミェールチ・ウビーチ・ドゥシャー・モルス・インテルフィケレ・アニマ・タナトス・スコトノ・プスィヒ・マウト・ヤクトル・ラウフ・ス・スア・リンヘウン・アナイアレイシェン・パニーム・ティック≫


我は、ヒト族の女の顔面にいつものように魔法を施したのだ。



「あ、ありがとうございます。コレで今夜も彼に嫌われずに済みそうです」

「うむ。道中、気を付けるのだぞ」

「はい」

我は、得意中の得意魔法である≪絶対なる死≫を施したばかりのヒト族の女から、満面の笑顔を向けられながら、コレから時刻で言うと17時まで、ヒト族に四六時中と付き纏う死を一時的に排除するため、腕を振るうのであった。



ただ、一言だけ言いたいのだ。

我の魔法、前々から余りにも長過ぎでは無かろうか…と、省略したい気持ちになるものの、せっかくの努力の結晶で出来るようになった魔法を無駄にしたくない我であった。

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