第1話
今から1000万年前、ここ『暗黒大陸』とヒト族の中で勝手に呼び始めた、大陸内で居城を構える魔王と自称・勇者と名乗る者がいた。
「我が名は自称・イケメン勇者。魔王よ。今すぐ貴様を討ち、世界に平和を取り戻す…!」
ん?イケメン?誰が?
どこからどこがイケメンなのだ?
一応は自称って言っていたが、勇者は鏡を見たことがないのか?
一応、突っ込んでおくべきだな。
「勇者よ。よくぞここまで来たモノだ。だが、一言だけ言わせてもらおうか」
「何だ?遺言か?確かに魔王の最期の言葉を聞くのもオレだし別にそれ位なら構わないが…」
「お主…。自身の顔を見たことはないのか?自称・イケメンと言う前に自身の顔を見てから言ったらどうなのだ?」
魔王から見ても、イケメンとは掛け離れた容姿としか思えぬ。
最も我自身、ヒト族の容姿は詳しくないものの、我から見ても勇者は、イケメンというよりもオークに近いのでは?
「はぁ?イケメンのオレが女みたいに毎回、鏡を見る必要はないだろう」
「…いや。我は一日に1回は確実に見ておるぞ。つべこべ言わずに自身の容姿を見るが良い」
我は、勇者の前に全身を移す鏡を出したのだ。
「ったく。そこまで言うならば…見てやろうじゃないか。オレの素晴らしいイケメン容姿をじっくりと見させてもらうさ」
別に世界そのものは平和なのだが、いつからか、男たちを見て逃げ出す女たちが増えたことから、男たちは勇者を目指すために厳しい修行を受け、漸くと勇者として認められる実力を身に付けた彼は、魔王に言われるままに鏡を見ることにしたのである。
物凄く不規則なので、超絶気長にお待ち下さい。




