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AI ゴンゾウ  作者: 小池 隆彦
Prologue
12/15

友美ドキドキ

 家に到着すると父はすでに帰宅していて夕食を待っていた。母は調理中だ。お互いどうだった?とは聞かない。今までうまくいかなかったから。そんな気遣いが感じられる。今回もダメだったかもと思っているのだろう。

 微振動がして画面を見ると、今まででいちばんうまくいった!と表示されている。その通りに言う。

「なに!」父は読んでいた新聞をくしゃくしゃにする勢いで目を大きく見開いてこちらを見ている。きっと読むふりをしていたんだろうな。

 母は茶碗を床に落としてしまった。プラスチック製だから割れなかったが派手な音がした。

 その日の夕食はとても楽しかった。


数日後鈴森商事株式会社から書類が届く、ドキドキしながら開けると採用通知と書いてある。今まで書面が届くと、どうせダメだろうとか思いながら開封してたのにドキドキもひさしぶりだし、なんたって採用と書かれていたのは人生初めて!うれし~^^v


「おめでとうございます」ゴンゾウの音声が聞こえる。

「ありがとう。ゴンゾウのおかげだよ」友美は本当にうれしそうだ。

「私は友美さんが本来お持ちの可能性を引き出しているだけですから……友美さんのおちからです」

「またまたも~うれしいこと言ってくれちゃって! なにも出ないわよ!」

 そんな楽しいやり取りが続き、いつまでも続けばいいと思う。

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