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8話

いつも本作をお読みいただきありがとうございます!

前話ではついに一線を越え、秘密のサインを交わしたハルトと凛ちゃん。

今回は、そのサイン通りに帰宅した「放課後の二人」のお話です!

学校では必死に距離を置いていた二人ですが……玄関の鍵を閉めた瞬間、溜め込んでいた甘い反動が一気に爆発します!

完璧な生徒会長の面影ゼロな、甘えモード全開の凛ちゃんをぜひお楽しみください!

それでは、第8話へどうぞ!

「ただいまー……」

「……お帰り、ハルト」

放課後、学校では目も合わせずにすれ違った俺たちは、帰宅ラッシュの時間を避けて時間差で家に帰り着いた。

玄関の鍵をカチャリと閉めた、次の瞬間。

「……ハルトっ」

突然、正面から小さな身体が飛び込んできた。

学校での完璧な生徒会長としてではなく、俺の前でしか見せない無防備な凛だ。

「わっ……!? 凛、急に抱きついたら危な――」

「……寂しかった」

俺の胸に顔を埋めたまま、ぎゅーっと腕に力を込めてくる。

制服越しでも伝わってくる凛の体温。昼間の学校で距離を置いていた反動が、一気に押し寄せてきているのが分かった。

「学校で……ハルトと話せなくて、すごく長く感じた……」

「お前が『秘密にしよう』って言ったんだろ……」

「そうだけど……でも、朝あんなことあったのに……平然とした顔で授業受けてるハルト見たら、私だけドキドキしてるみたいで意地悪だなって……」

上目遣いで不満そうに唇を尖らせる凛。

平然として見えるわけがない。一日中、昨夜の感触と朝の照れ顔が頭から離れなくて、生きた心地がしなかったのは俺の方だ。

「平然としてなんか、いられるわけないだろ……」

俺は凛の細い腰を引き寄せ、耳元でそっと呟いた。

「学校にいる間中、早くお前に会いたくて死にそうだった」

「……っ///」

凛の顔がポンッと音がしそうなほど真っ赤になる。

照れくさそうに視線を泳がせながらも、逃げ出そうとはせず、俺の制服の襟元をぎゅっと掴んできた。

お互いに「好き」という決定的な言葉は口にしていない。

だけど、昨日一線を越えてしまった身体と心は、もう「ただの幼馴染」の距離感には絶対に戻れなくなっていた。

「ハルト……」

「ん……?」

「今日ね……ハルトのご飯、私にも手伝わせて? ……ずっと一緒にいたいから」

恥ずかしさを必死に押し殺しながら言ってくる凛が、たまらなく愛おしかった。

「……おう。一緒に作ろうな」

玄関で密着したまま、俺たちはどちらからともなく小さく笑い合った。

二人だけの秘密の同居生活は、昨日までとは少し違う、甘くて情熱的な熱を帯び始めていた――。

第8話、いかがでしたでしょうか……!?

玄関が開いた瞬間の「寂しかった」の抱きつき、破壊力がすごすぎましたね……!

学校で平然を装っていたハルトですが、実はハルトも余裕ゼロだったというお互いの葛藤がたまらない回でした。

お互いにまだ「好き」という言葉は口にしていないものの、お互いを求める気持ちはもう隠しきれていません。

次回、第9話「二人で並ぶキッチンと、甘いエプロン」!

一緒にお夕飯を作る二人ですが、新婚夫婦のような甘々すぎる空間で一体何が起きてしまうのか――!?

⭐️評価、ブクマ、感想などいただけると執筆の大きな大きな励みになります!よろしくお願いします!

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