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時を止める君と幸せになりたい僕  作者: TWOPIECE
第3章 学院祭と暗躍
44/44

43.Place: 大闘技場 1日目

Time: 昼前

1日目は騎士科、魔術科、ソレイユの順で進行していく。


ーー

ーーー

ーーーー


騎士科の発表が始まってからしばらく時間が経った。すでに乗馬技術の披露、巨大な岩石を両断し鍛え上げた力量の披露など複数の演目が終わっていた。


そして今からは本日の騎士科最大の見せ場となる剣舞の披露が始まる。

全ての観客の意識が注がれる大闘技場の中心には2人の生徒のみ。


代々この剣舞は騎士科の1.2位の実力者の役目となっている。お互いの手に握られているのは真剣。ひとつ、深く息を吸い、集中を高める。目線を合わせそして同時に動き出す。足音は無い。日の光を浴び剣が輝きを放つ。


太鼓の音に合わせ切り合うように舞う。お互い体のスレスレに剣を振り下ろす。少しでもズレてしまえば致命傷になりかねない場所で剣は空を切る。

この剣舞では剣と己の体を使いこなせる能力、そして寸分の狂いなく相手と呼吸を合わせられる力量が求められる。


優雅にしなやかに力強く、太鼓と剣が空を切る音のみが聞こえる中で、一種の神聖さを放ちながら2人は舞い続ける。


2人ーーエドワードとミカエルが地面に剣を突き刺し、一瞬とも永遠とも感じさせる時間が終わった。


一瞬の静寂の後、割れんばかりの拍手と歓声が鳴り響いた。いつまでも続くかと思われたその時、興奮の音が一斉に止まった。

我が国レンヴル王国国王、バシレウス・レンヴラントが観覧席より立ち上がり、喝采を送ったのだ。



「...実に、美しい剣舞であった。そなたたちの剣舞を見られたことを私は幸せに思う。そして同時に今年で最後かと思うと残念にも感じる。」


「もったいなきお言葉でございます。」

「もったいなきお言葉でございます。」


「こんなにも息のあった剣舞はそれこそ、君の父君たち以来だった。その実力は確かに受け継がれ、そしてお互い良いパートナーを見つけたようだな。」



2人は目を合わせ静かに笑みをこぼした。



「いずれ、そなたたちはその背に沢山のものを背負い、そして沢山のものを守ることになるだろう。これからも2人で支え合い、高め合っていくように。....そなたたちが立派な騎士として立つその日を、楽しみに待っている。」



エドワードとミカエルが言葉を返す前に、再び闘技場は熱狂で包まれ、その熱は冷めず、魔術科の発表が始まっても尾を引くほどだった。





ーーーーーーーーーーーーーー

闘技場を後にする2人


「俺たちとテセウス様たちとどっちがよかったんだろうな」


「あの2人の剣舞は当時を知る者にとっては伝説だからな、完成度は凄まじいものだったのだろう。」


「でも負ける気はしてないだろ?」


「当たり前だ。何年お前と一緒に過ごしてきたと思ってる。」


「!!(嬉しそうな顔しやがって...)たまには素直なこと言うじゃねーか!まあ俺たち息ピッタリだもんな!」


なんだかんだ相思相愛です


ーーーーーーーーーーーーーー



王様出ました。

名前はバシレウス。ギリシア語で王を意味する言葉からそのまま付けました。 


剣舞はあくまで科の中で1.2位の実力者の役目です。学年や家格などは一切関係ありません。国王の言葉から察してしまったかと思いますが、エドワードとミカエルは入学当初からずっとこの役目を任されてきました。

そしてテセウス(エドワード父)も3年間勤めました。もちろんパートナーはエドガー(オリビア父)です。


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