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友達の再会
「やっぱり別れるのか?」
蓮は巴に問う。
その言葉に、当たり前だと答えた。
巴は海外の大学へ行く事を決め、どうにか後回しには出来たらしい。
そして一番驚いたのは、秋が巴と同じ場所の近くにある別大学へ海外留学が決まった事だった。
「負けた…」
巴と別れた後、一人項垂れる。
蓮にはその覚悟が無かったのだ。
そして、蓮は気持ちを切り替えると歩き出した。
「卒業おめでとうございます!」
双子は花束を巴と梓に渡す。
「先輩達がお兄様の彼氏にならなくて残念です」
「それでも大好きです。卒業おめでとうございます」
「ありがとう」
巴と梓は花束を受け取った。
卒業後は、光の提案で皆で卒業旅行へと皆で行く。
男子人や、何故か苺や柚まで付いて来たが、それでも楽しい旅行となった。
そして、巴と秋はアメリカへと旅立って言った。
「光、ただいま」
「巴、お帰り」
空港に、巴は降りたっていた。
一年先に帰っていた秋やサッカー選手になった蓮、大学院へ行った梓、梓と結婚した庵、そして梓の会社に就職した光、双子や元生徒会まで、沢山の友人が迎えに来ていた。
そして、巴は笑ったのだった。